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【市況】ユーロ週間見通し:もみあいか、日本銀行の金融政策を見極める展開


■下落、米国との金利差拡大観測で売り強まる

先週のユーロ・ドルは軟調推移。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は12月の理事会で現行の金融緩和策を再検証することを表明し、年内追加緩和への期待が広がったことが要因。米国との金利差拡大の可能性が高まったことでリスク回避的なユーロ売り・米ドル買いが活発となった。取引レンジは1.0997ドル-1.1387ドル。

■伸び悩みか、12月追加緩和期待で上値は重くなりそう

今週のユーロは伸び悩みか。欧州中央銀行(ECB)が現在実施している量的緩和策に新たな金融緩和手段を加えることを検討し、12月の理事会で決定する可能性があるため、ユーロは売られやすい状態が続きそうだ。ただ、米年内利上げ観測の後退でユーロに資金が入りやすい状態が続くとの見方は残されており、ユーロ売りが一段と強まる可能性は低いとみられる。

予想レンジ:1.0900ドル-1.1200ドル

■軟調推移、ECBによる年内追加緩和が上値を抑える

先週のユーロは対円で軟調推移。ECBは12月に量的緩和策を強化する可能性があることから、ユーロ売り・米ドル買いが活発となったことが要因。国内投資家の間で日本銀行による10月追加緩和への期待はやや後退していることも、ユーロ・円相場の上値を抑える一因となったようだ。取引レンジは133円38銭-136円39銭。

■もみあいか、日本銀行の金融政策を見極める展開

今週のユーロ・円はもみあいか。欧州中央銀行(ECB)が現在実施している量的緩和策に新たな金融緩和手段を加えるとの可能性から、ユーロは対円でもやや売られやすい見通し。30日の日銀金融政策決定会合で金融政策の現状維持が決まった場合、円買いが優勢となりそうだが、ポジション調整的な売買が主体となるとの見方が多く、対円レートが大きく下げる可能性は低いとみられる。

○発表予定のユーロ圏主要経済指標・注目イベント
・30日:9月失業率(予想:11.0%、8月:11.0%)
・30日:10月消費者物価コア指数(前年比予想:+1.0%、9月:+0.9%)

予想レンジ:132円00銭-136円00銭

《FA》

 提供:フィスコ

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