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【市況】<株式トピックス>=30日の日銀金融政策決定会合へ関心高まる

 23日の東京株式市場は、前日の欧米株高を受け朝方から大きく買いが先行。日経平均株価終値は、前日比389円43銭高の1万8825円30銭と急反発した。これで、9月9日高値1万8770円を上回り第一関門を突破。ここからは、8月28日高値の1万9192円を奪回すれば、底入れ確認と判断できそうだ。
 欧州中央銀行(ECB)ドラギ総裁の22日の定例理事会後の記者会見を受け、ECBが12月にも追加金融緩和に動くとの思惑が株価の押し上げ要因となった。また、外国為替市場で一時1ドル=121円近辺まで円安が進んだことも輸出主力株の買いを誘う支援材料となった。日経平均は一時480円高まで買われ、1万9000円台を視界に入れる場面もあった。
 ECBによる追加緩和観測が浮上したことで、30日の日銀金融政策決定会合の注目度が俄然増してきたことは確かだ。証券関係者のあいだでは、「追加緩和に伴いうリスクオン姿勢の高まりや、円安進行による輸出関連銘柄の上昇」に期待した緩和歓迎のムードが根強い。
 ところが、政府関係者のあいだには「量的緩和で円安が進行しても、これ以上輸出の伸びはあまり期待できない。逆に円安による原料コスト上昇のデメリットが消費者に与える影響が大きい」との指摘も出ているという。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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