市場ニュース

戻る
 

【特集】ハウスドゥ Research Memo(2):不動産売買仲介の未経験者でも収益を上げられる支援体制


■会社概要

(1)沿革と事業概要

ハウスドゥ<3457>は、1991年に京都府向日市で不動産仲介会社を創業した。1998年にリフォーム事業に進出し、2002年に京都市右京区にリフォーム用の京都中央ショールームを開設した。その後、中古住宅再生販売事業、不動産売買事業に事業領域を拡大し、2006年に自社で培った不動産売買仲介事業のノウハウをベースにフランチャイズ事業を開始した。

フランチャイズ事業の加盟店舗数は、2008年に100店舗、2011年に200店舗を突破した。2015年6月期末における加盟契約数は312件、開店店舗数は265店舗となった。不動産業界では、市場におけるフランチャイズ化が進展しているが、他チェーンは賃貸仲介専門、もしくは賃貸と売買の仲介の両方を手掛ける。同社は、不動産売買仲介に特化したFC事業を展開しており、同分野では加盟店舗数が全国ナンバーワンのチェーンとなる。

フランチャイジー(FC加盟店)は、中小の不動産業者ばかりではなく、建築やリフォームなど不動産売買仲介事業と隣接する異業種からの加盟が多い。それらの企業は、不動産売買仲介事業を手掛けることによって本業の強化・拡大というメリットを享受している。同社は、不動産売買仲介事業に未経験の異業種からの参入者でも収益を上げられるような支援体制を整えている。

同社は、2015年6月期末で計18店舗の直営店を運営している。それらは、住宅モール店7店舗、サテライト店4店舗、ショールーム2店舗、買取専門店5店舗である。リフォーム向けショールームは、いずれも京都市内にある。住宅情報モールは、ロードサイド型大型店舗で、仲介、新築、リフォームなどの複合機能を持ち、不動産に関するサービスを総合的に提供する業界初のワンストップ・ショップの店舗形態をとっている。2010年に1号店を滋賀県草津市に開設した。「サテライト店」は、不動産売買仲介業を中心とした従来型店舗となる。新たな試みとして、2013年から大手がいまだ手掛けていない「家・不動産買取専門店」のチェーン展開を開始した。また、自宅売却後も売主が住み続けられる個人向け「ハウス・リースバック」サービスをスタートした。

2015年6月期の売上高の事業別構成は、フランチャイズ事業が9.7%、不動産事業が49.0%、不動産流通事業が12.0%、住宅・リフォーム事業が28.5%、その他事業が0.8%であった。

同社グループは、同社と連結子会社3社で構成される。本体が、フランチャイズ事業、不動産事業及び住宅流通業のうちリフォーム事業、住宅(新築戸建)事業を行う。子会社の(株)ハウスドゥ住宅販売が住宅流通事業のうち不動産売買仲介事業及び住宅(新築戸建)事業を、(株)ハウスドゥ・キャリア・コンサルティングがその他事業の人材採用・教育事業を、(株)ハウスドゥローンサービスがその他事業である住宅ローン斡旋事業を営んでいる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 瀬川 健)

《HN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均