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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~ドラギ総裁発言で日銀の追加緩和期待も高まる、19000円意識へ


23日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:ドラギ総裁発言で日銀の追加緩和期待も高まる、19000円意識へ
■外資系証券の注文動向:差し引き390万株の売り越し
■前場の注目材料:GMOメディア<6180>が東証マザーズに新規上場


■ドラギ総裁発言で日銀の追加緩和期待も高まる、19000円意識へ

23日の東京市場は強含みの相場展開となり、日経平均は8月末以来の19000円を意識した展開が期待される。欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は22日、「12月の政策理事会で、金融政策の緩和の度合いについて再検討する必要がある」との認識を示した。これを受けて欧州市場が全面高となったほか、米国市場ではNYダウが300ドルを超える上昇となった。シカゴ日経225先物清算値は大阪比415円高の18865円と、大幅に上昇している。

シカゴ先物にさや寄せする格好からのギャップ・アップにより、幅広い銘柄に買いが先行することになろう。日経平均は足元でもち合いレンジを上放れてきていたが、このトレンドが一段と強まることになる。一目均衡表では雲下限の攻防であったが、これを一気にクリアし、雲上限を意識したトレンド形成になりそうだ。さらに、週足形状では雲上限が18950円辺りに位置している。終値でこれをクリアしてくることが出来ると、よりリバウンドへの意識が高まることになる。

また、ドラギ総裁による12月の追加緩和への思惑が高まる中、日本についても来週の日銀金融政策決定会合での追加緩和策への期待が一段と高まることになろう。週末要因のほか、翌週には決算発表が第1弾のピークを迎えてくることもあり、積極的な売買は手控えられやすい面はある。しかし、追加の緩和期待から下を売り込む流れにはなりづらく、ショートカバーが入りやすい需給状況であり、日経平均の19000円が意識されてくる。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き390万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1440万株、買い1050万株、差し引き390万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

10月16日(金):110万株の買い越し
10月19日(月):110万株の売り越し
10月20日(火):340万株の売り越し
10月21日(水):240万株の買い越し
10月22日(木):440万株の売り越し


■前場の注目材料

・米キャタピラー、7-9月期は大幅減益
・トヨタ<7203>、「レクサス」でも燃料電池車
・サントリー、上場検討
・GMOメディア<6180>が東証マザーズに新規上場


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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