市場ニュース

戻る
 

【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は主に120円台後半で推移か、日欧の追加緩和観測でリスク選好の円売り継続


22日のドル・円相場は、東京市場では119円96銭から119円62銭で推移。欧米市場でドルは一時120円78銭まで上昇し、120円69銭で取引を終えた。

本日23日のドル・円は主に120円台後半で推移か。欧州中央銀行(ECB)と日本銀行は年内に追加緩和を行うとの見方が広がっており、リスク選好的な円売りは継続する可能性がある。

ECBのドラギ総裁は22日に行われた会見で「最新のマクロ経済予測が入手できる12月に金融緩和策を再検証する必要がある」との見方を示した。ECBは以前より「必要なら行動する準備がある」との方針を表明しており、市場関係者の間ではECBは12月に行動するとの見方が急速に広がった。

ドラギ総裁は追加緩和の実施を確約していないが、金融緩和に関する何らかの手段が講じられることはほぼ間違いないとみられる。市場関係者の間からは「ユーロ安によってインフレ率の鈍化を阻止することが追加緩和の目的ではないか」との声が聞かれている。

ECBが動くならば、日本銀行も動くことが予想される。日・欧の追加緩和によってドル高が進行した場合、通貨高の影響を懸念している米国にとっては喜べない展開となるかもしれない。

《SY》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均