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【市況】ECBにらみか、企業決算では個人消費への思惑も


『米株式市場』

 21日のNY市場は下落。堅調な主要企業決算やハイテクセクターでのM&Aが好感され買いが先行。しかし、利益確定の売りが広がったほか、医薬品銘柄での大幅下落も重なり上値の重い展開となった。ダウ平均は48.50ドル安の17168.61、ナスダックは40.86ポイント安の4840.12。

 グローベックスの米株先物は小じっかりに推移しており、NYダウで40ドル高程度を織り込んで推移している。欧州中央銀行(ECB)定例理事会とドラギECB総裁の記者会見を控え、欧州市場では追加の金融緩和策への思惑が高まりやすい。この欧州市場の影響を受けやすいだろう。

 また、米国内では引き続き決算発表が相場の変動要因になるが、本日はダウ・ケミカル、キャタピラー、3M、マクドナルド、マイクロソフト、AT&T、アマゾン・ドット・コムなどが予定されている。キャタピラーの新興国の景気減速の影響のほか、アマゾンでは個人の消費動向への思惑につながりやすい。

 経済指標では新規失業保険申請件数(先週)、FHFA住宅価格指数(8月)、消費者信頼感指数(先週)、景気期待指数(10月)、中古住宅販売件数(9月)、景気先行指数(9月)が予定されている。なお、先週発表の新規失業保険申請件数は、市場予想を大きく下回り、7月中旬以降ほぼ2ヶ月ぶりの低水準だった。今回も減少が続くようだと、年内利上げ観測への思惑につながりそうである。
《TY》

 提供:フィスコ

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