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【材料】ラクト・ジャパン---乳原料・チーズ部門の取扱数量が伸びる


ラクト・ジャパン<3139>は、乳原料・チーズ、食肉加工品等の輸入を中心とする卸売、および海外子会社によるチーズの製造・販売を行う食品事業を展開する。農畜産加工品については、近年、国内の農畜産業の厳しい経営環境を受けた生産量の減少により、輸入による調達の重要性が高まる傾向にある。このような環境を踏まえて、同社グループでは創業以来培ってきた世界各国の産地との確固としたリレーションを背景に、食品メーカーを主とした顧客に対して、安心・安全な乳原料等を安定的に提供できるよう努めている。

足元の業績では、2015年11月期第3四半期(14年12月-15年8月)の売上高が731.33億円、営業利益が2.11億円、経常利益が10.65億円、四半期純利益が6.47億円だった。15年11月期通期については、売上高が前期比3.4%減の932.57億円、経常利益が同28.9%減の11.74億円、当期純利益が同30.9%減の6.82億円を見込む。

足元の乳原料・チーズにおいては、国内の生乳生産量が継続的に減少する中、総じて乳製品原料の輸入比率が高まっていることから、取扱数量は増加する見込み。食肉加工品では、上期に米国(主要な仕入れ先)で発生したPED(豚流行性下痢)の影響で同社の主力製品である米国産豚肉の取扱いが減少したことに加えて、米西海岸で発生した港湾労働争議の影響から、売上高は減収となると予想されている。

《SF》

 提供:フィスコ

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