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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):特殊陶、郵船、信越化、竹内製作所

■日本特殊陶業 <5334>  2,954円  +79 円 (+2.8%)  本日終値
 日本特殊陶業<5334>が反発。国内大手証券では、今期はユーロ6対応で搭載が増す、全領域センサの貢献で、自動車センサー事業は大幅増益になると指摘。来期以降は、新規参入したNoxセンサーの収益寄与が大きくなりはじめるとの見方で、17年からは内燃機関の一段の燃費向上に資するEGR用酸素センサーの収益寄与も始まる見通しと解説。同証券は自動車排ガスセンサーの成長見通しは不変と評価し、レーティング「バイ」を継続。ただ、目標株価は4000円から3700円に引き下げている。

■日本郵船 <9101>  325円  +8 円 (+2.5%)  本日終値
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>など海運株が軒並み高い。低迷していた海運市況にも光明が見え、足もとの為替の円安も追い風となっている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数は前日20日に15ポイント高の762と反発したが、これは実に12日ぶりの上昇となった。9月末以降は一貫した下落基調にあったが、目先ようやく下げ止まったことで短期筋の買い戻しを誘っている。

■信越化学工業 <4063>  6,830円  +156 円 (+2.3%)  本日終値
 信越化学工業<4063>が続伸。クレディ・スイス証券は信越化学が19日に開催した群馬事業所見学会についてのリポートをリリースしている。同証券は、信越化学主力のシリコーン樹脂事業の高い競争力を確認するとともに、新事業となるリチウムイオン電池(LiB)用負極材(SiO系)の量産試作工場を見学する機会を得たとしている。LiB用負極材は容量密度が現在主流の黒鉛系に比べて4倍と高いため、車載用大容量電池向けに採用が期待されるほか、電池の大容量化に寄与するとしている。また、体積膨張率が黒鉛系に比べ大きく、この問題をクリアできれば車載向けなどへの採用の可能性が高まるとの見解を示してる。同証券は現時点で、信越化学のレーティング「ニュートラル」、目標株価7100円を継続している。

■竹内製作所 <6432>  2,135円  +48 円 (+2.3%)  本日終値
 竹内製作所<6432>が反発。東海東京調査センターでは、会社計画にはさらなる上方修正期待があるものの、同社はIR開示に慎重な姿勢であるため、上方修正発表は4月の本決算発表直前になると予想。直近で増配を発表したことから、当面は会社側からポジティブ材料のリリースはなくなったと考え、投資評価は上がらないと解説。北米向けの売上比率が高く、住宅着工の動向がリスクになるとみて、レーティングを「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に引き下げている。

■日立製作所 <6501>  681.6円  +15.2 円 (+2.3%)  本日終値
 日立製作所<6501>が続伸。東海東京調査センターでは、16年3月期会社計画(税引前利益6000億円)の未達リスクを踏まえても割安感があると指摘。

■KDDI <9433>  2,852円  +59.5 円 (+2.1%)  本日終値
 KDDI<9433>が続伸。ドイツ証券は20日、同社株のレーティングを「ホールド」から「バイ」に引き上げた。目標株価は3200円(従来3600円)としている。8月のピークから20%下落し、売られ過ぎ銘柄となったことで、「買い戻しの機会が生じている」と指摘。今後6カ月で、資本収益率の改善に向けた取り組みと新規サービスを含む新規中期経営計画を発表すれば株価の上昇要因になると予想している。

■ブリヂストン <5108>  4,322円  +86 円 (+2.0%)  本日終値
 ブリヂストン<5108>が反発。TIWでは、15年12月期着地は上期決算公表時に上方修正した営業利益計画をさらに上回ると予想。利益貢献の大きい日本、北米、欧州など先進国市場の市販用タイヤ需要が概ね従来想定より堅調なことや、中間決算公表以降の天然ゴム安の加速、為替の想定線推移、鉱山用タイヤ低迷も想定通りとのことから、レーティング「2+」を継続。「堅調な業績に対し割安感が強い」と評価している。

■GSユアサ <6674>  523円  +10 円 (+2.0%)  本日終値
 ジーエス・ユアサ コーポレーション<6674>が反発。同社は20日、中国電力<9504>が島根県隠岐郡に新設した西ノ島変電所に、1350キロワットアワーのコンテナ式リチウムイオン電池システムを納入したことを発表した。西ノ島変電所は、再生可能エネルギーの導入拡大に伴って必要となる、「発電出力変動対策」を目的とした蓄電池実証事業のために新設されもので、リチウムイオン電池とNAS(ナトリウム硫黄)電池という、異なる2種類の蓄電池を使用する「ハイブリッド蓄電池システム」が導入されており、同社製のコンテナ式リチウムイオン電池システムが採用されている。13年に長崎県壱岐市で同様のシステムを納入しており、再生可能エネルギーの導入拡大が進むなかで注目されそうだ。

■キヤノンMJ <8060>  1,873円  +35 円 (+1.9%)  本日終値
 キヤノンマーケティングジャパン<8060>が3日ぶりに反発。この日の午後、金融機関を対象に、「Salesforce(セールスフォース)」を活用した法人営業支援システムを開発し、10月末から提供を開始すると発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。同システムは、主に生命保険を対象に、柔軟なカスタマイズと短期間での立ち上げが可能な「Salesforce」を基盤とし、営業プロセスの可視化と情報の一元管理により営業活動を効率化・最大化できるというもの。これまで個別のシステムで管理していた法人情報と活動情報、顧客情報を集約し、営業の活動状況や成功プロセスをリアルタイムに把握することで、有効な営業戦略の立案を支援できるようになるとしている。

●ストップ高銘柄
 スマートバリュー <9417>  2,208円  +400 円 (+22.1%) ストップ高   本日終値
 ネプロジャパン <9421>  3,900円  +700 円 (+21.9%) ストップ高   本日終値
 以上、2銘柄

●ストップ安銘柄
 第一中央汽船 <9132>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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