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【経済】NYの視点:アトランタ連銀の米Q3GDP見通しは0.9%成長


10月連邦公開市場委員会(FOMC)での利上げは、9月会合と見通しがほぼ同様と考えられるため見送られる可能性が強い。また、10月雇用統計が低調な結果となったため、12月の利上げ見通しも大幅に後退。金融先物市場の12月の利上げ確率は現状で30%前後にとどまっている。ただ、12月の利上げに関して、ドイツ銀行のストラテジストは11月の雇用統計次第と見ているようだ。11月の雇用統計で20万人の雇用を回復した場合には年内の利上げ観測が再燃することになる。年内の利上げを探るために、10月、11月の経済指標の結果が重要となってくる。

アトランタ連銀による最新の7-9月期の国内総生産(GDP)見通しは前回見通しと同様の0.9%成長に据え置かれた。同地区連銀によると、先週労働省が発表した消費者物価指数や米財務省発表の月次財政収支報告から7-9月期の実質個人消費や政府の支出が減少したことが明らかになった。一方で、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表した鉱工業生産によると、自動車、自動車部品の在庫は増加しており、消費・支出の減少を相殺したという。アトランタ連銀がGDP見通しを算出するために使用しているモデルが米商務省のモデルとほぼ同様であるため、見通しには注目が集まる。

米商務省は29日に7-9月期国内総生産(GDP)速報値を発表する予定。市場エコノミストの平均予想は前期比年率で1.7%成長と、4-6月期から成長の鈍化が予想されている。なお、4-6月期は3.9%成長と、昨年7-9月期以来の高成長を記録した。

《NO》

 提供:フィスコ

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