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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月20日

 20日の市場は日経平均が反発。終値は前日比75円高の1万8207円だった。取引時間中は上げ幅を120高まで広げる場面があったが、実需少なく買い戻しの域を出ることはなかった。東証1部の出来高は17億株と8月17日以来の低水準。今の市場は材料待ちで売り方、買い方ともに身動きの取りにくい状態となっている。

 昨日の米国市場は金融緩和長期化観測を支えにダウ平均が小幅ながらも3日続伸した。中国の7-9月GDP速報は多少の重荷となったが、かえってFRBが利上げに動けなくなったとの見方で、引け間際にダウ平均がプラス圏へと浮上してきた。この日は原油安などマイナス材料が優勢だったが、金融緩和長期化観測という唯一の買い材料が勝りやや不健全な株高を続けている。さて、東京市場は米国株続伸という追い風のなか、日経平均が100円を超える反発でスタートしたものの、その後は1万8200円を挟んで小幅にもみ合う膠着相場に陥った。主要企業の決算発表本格化を前に手控えムードが強く、加えてやや減速気味の景気と企業業績への疑念も売買を細いものとさせているようだ。東証1部の出来高は2カ月ぶり、売買代金に至っては半年ぶりの低水準となり、足元ではレンジ(1万8500円)を上抜ける需給状況ではなさそうだ。個別では携帯通信大手3社が揃って上昇。東証1部への市場変更と増配が好感されたサムティ <3244> が年初来高値更新へ。(ストック・データバンク 編集部)

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