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【市況】今日の日経平均はこうなる~換金売りが上値を抑える格好に


【小幅高となる】18100-18350円のレンジを想定=村瀬 智一

シカゴ先物にさや寄せする格好から始まろうが、その後はこう着感の強い相場展開が続きそうである。そのため、このところのもち合いレンジ内での推移が続くことになる。ボリンジャーバンドでは中心値(25日)と+1σとのレンジ。前日の陰線を吸収する動きが意識され、18100-18350円のレンジを想定。


【小幅高となる】換金売りが上値を抑える格好に=田代 昌之

円建てCME先物は前日の225先物比140円高の18270円。為替市場では、ドル・円が119円40銭台、ユーロ・円が135円30銭台(8時00分時点)。昨日の下げ分をほぼ取り戻す格好で取引を開始しそうだ。10月SQ通過以降、先物、オプション市場では商い閑散が続いているが、本日もこの地合いに変化は無いだろう。ゆうちょ銀行、かんぽ生命の公募価格が決定したことから2銘柄に絡んだ最後の換金売りが入るとの見方。ある程度一巡したとの観測だが、現物市場も商いが少ないことで多少影響は出そうだ。寄付きの買い一巡後は上値の重い展開を想定する。

中国国家統計局が19日発表した7-9月期国内総生産(GDP)は前期比+1.8%、前年比では+6.9%となった。前年比の市場予想+6.8%をやや上回る結果となったことで中国の経済成長が急減速するとの見方はやや後退した。ただ、同時発表の9月鉱工業生産は前年比+5.7%で市場予想の+6.0%を下回った。中国の鉱工業生産はリーマン・ショック後の2008年11月に前年比+5.4%の低い伸びを記録しているが、2015年末までに+5%程度まで伸び率が鈍化するのではないか?との見方が出ている。市場参加者からは、追加緩和策や財政拡張政策などの景気刺激策が新たに講じられる可能性は高いとの声はあるが、中国が景気刺激策の早期導入を見送った場合、地合い悪化で米国の年内利上げは難しくなるかもしれない。

《FA》

 提供:フィスコ

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