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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~全般こう着の中でもセンチメントは明るいか


20日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:全般こう着の中でもセンチメントは明るいか
■外資系証券の注文動向:差し引き340万株の売り越し
■前場の注目材料:国内化学各社、セパレーターの生産能力を相次ぎ拡大


■全般こう着の中でもセンチメントは明るいか

20日の東京市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうだ。19日の米国市場は上昇し、シカゴ日経225先物清算値は大阪比140円高の18270円だった。まずは、これにさや寄せする格好からのリバウンドが意識されるところ。

もっとも、前日の下落部分を吸収する格好にとどまり、足元のもち合いレンジ内でのこう着が続きそうである。とはいえ、ゆうちょ銀、かんぽ生命の売り出し価格は、いずれも仮条件の上限で決まるなど、投資家の需要の多さはセンチメントを明るくさせよう。

また、日東電<6988>が5年ぶり最高益との観測が報じられるなど、決算シーズンに入り好決算を評価する流れも期待される。その他、国内化学各社が、セパレーターの生産能力を相次ぎ拡大するほか、自動車部品メーカーは、燃料電池車向けの開発・生産を拡大すると報じられており、こちらも材料視されよう。

その為、全体としてはこう着ながらも押し目買い意欲は強く、下値の堅さが意識されやすいと考えられる。また、決算シーズンで商いが膨らみづらいなか、材料が出た銘柄やセクターへはより値幅取り狙いの資金が集中しやすいとみられる。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き340万株の売り越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り1440万株、買い1100万株、差し引き340万株の売り越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

10月13日(火):560万株の買い越し
10月14日(水):420万株の買い越し
10月15日(木):710万株の売り越し
10月16日(金):110万株の買い越し
10月19日(月):110万株の売り越し


■前場の注目材料

・地方創生相、GDP600兆円へ地方と協力
・国内化学各社、セパレーターの生産能力を相次ぎ拡大
・日東電工<6988>、5年ぶり最高益観測
・携帯料金引き下げ、有識者会議で検討開始


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・特になし

<海外>
・09:30 豪準備銀行10月理事会議事要旨

《FA》

 提供:フィスコ

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