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【市況】中国GDP受け市場に落ち着き、政策期待も


『米株式市場』

 16日のNY市場は上昇。引き続きアジア・欧州株がほぼ全面高となった流れを受け、買いが先行。9月鉱工業生産指数が2ヶ月連続の低下となり、利上げ観測が後退したものの、週末を控えて利益確定の売りも広がり上値の重い展開となった。ダウ平均は74.22ドル高の17215.97、ナスダックは16.59ポイント高の4886.69。

 グローベックスは小安く推移しているが、注目されていた中国7-9月GDPについては、6.9%増と市場予想(6.8%増)を僅かに上回った。上海市場は鈍い動きをみせていたが、一先ず市場の落ち着きにはつながりそうである。また、中国についても不安定ながらも、中国共産党の重要会議である第18期中央委員会第5回全体会議(5中全会)の開催を26日に控えており、政策期待が高まりやすいとみられる。

 もっとも、今週も主要企業の決算発表が続く。本日はIBM、モルガン・スタンレーが予定されており、決算内容が注目されることになる。経済指標では10月NAHB住宅市場指数が予定されている。9月NAHB住宅市場指数は、中国や世界景気の減速にも関わらず好調を維持しており、利上げ観測も後退していることから10月も堅調に推移するとみられている。
《TY》

 提供:フィスコ

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