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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月19日

 週明けの市場は日経平均が3日ぶりに反落。終値は前週末比160円安の1万8131円だった。米国株の続伸である程度は値を保つかと思われたが、直近2日間の上げが比較的大きめだったせいか、小口の売りに押される展開となった。決算が本格化することもあって、投資家は様子見気分を強めている。

 前週末の米国市場は一段の利上げ観測後退や欧州の株高が支えとなりダウ平均は続伸。8月19日以来の高値をつけて引けた。FRB幹部から相次ぐ早期利上げ慎重発言が買い方の背中を後押ししている。一方、東京市場は内部にこれといった材料がなく、序盤は先週後半に急反発した反動で売りに押される展開となった。中頃には中国の7-9月GDPが事前予想並みだった安心感から一時プラス圏へ顔を出す場面があったが、買い戻し程度で実需が伴わず、その後は再びマイナス圏へと逆戻りしてしまった。東証1部の売買代金は1.9兆円と8月17日以来2カ月ぶりの低水準。今週、来週と欧州、米国、日本の金融政策決定会合があり、企業の決算発表と合わせ、投資家は見送り姿勢を決め込んでいる。個別では横浜のマンション問題で国土交通省が処分を検討と伝わり、三井住友建 <1821> 、旭化成 <3407> が下落。一方、4-9月が最高益となる戸田建 <1860> が一時ストップ高の人気に。

 今週の主なスケジュールは、19日(月)中国の7-9月GDP速報、米IBM決算、20日(火)米9月の住宅着工件数、21日(水)9月の訪日外国人数、22日(木)ECB理事会などとなっている。(ストック・データバンク 編集部)

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