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【市況】売買代金は約2ヶ月ぶりに2兆円を下回る【クロージング】


19日の日経平均は反落。160.57円安の18131.23円(出来高概算18億7000万株)で取引を終えた。16日の米国市場は上昇し、シカゴ日経225先物清算値は大阪比75円高の18365円だったが、これにさや寄せ出来ず。海外勢のフローが少ないほか、本格化する決算を前に利益確定の流れが優勢。また、中国7-9月GDPなどの発表を控えており、これを見極めたいとするムードが強まった。

その後は中国7-9月GDPの発表が近づく局面において、警戒感から一時18078.43円と18100円を割り込む局面もみられた。しかし、7-9月GDPが6.9%増と市場予想(6.8%増)を僅かに上回ったことから、後場寄り付き直後には18314.09円とプラスに転じる局面も。ただ、上海市場が鈍い動きの中、大引けにかけては再び下げ幅を拡大させている。

出来高は18億株台と10月5日以来、売買代金は8月17日以来、約2ヶ月ぶりに2兆円を下回っている。薄商いの中、インデックスに絡んだ売買に振らされた格好であろう。中国が依然として不安定なほか、決算発表が本格化することから、商いが膨らみづらい状況が続くとなると、足元のこう着相場が長引く可能性がありそうだ。麻生財務相による「多分、今すぐ金融緩和というのではない」との発言等も手掛けづらくさせたようだ。

もっとも、根強い金融緩和政策への期待感から下を売り込む流れにはなり難いとみておきたい。中国についても不安定ながらも、中国共産党の重要会議である第18期中央委員会第5回全体会議(5中全会)の開催を26日に控えており、政策期待が高まりやすいとみられる。

《AK》

 提供:フィスコ

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