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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):戸田建、日曹達、クリレスHD、ディップ

■戸田建設 <1860>  663円  +98 円 (+17.4%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率2位
 16日、戸田建 <1860> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の52億円→119億円に2.3倍上方修正。従来の32.1%減益予想から一転して55.4%増益見通しとなったことが買い材料。手持ち工事が想定より進み、売上が計画を上回ったことが寄与。工事採算が改善したことも利益を大きく押し上げた。修正した上期予想が通期計画の116億円を既に上回っており、通期業績の上振れを期待する買いが向かった。

■日本曹達 <4041>  871円  +109 円 (+14.3%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 日本曹達<4041>が全般悪地合いの間隙を縫って急伸、マドを開けて一気に8月4日の年初来高値843円を抜き去り新高値に買われた。決算発表本格化を目前に動意含みの為替や中国の経済動向などをにらみ全般は神経質な地合いとなっている。そうしたなか、市場では「外部環境の直接的な影響を受けにくく、株価的にも出遅れる化学株に注目が集まりやすい。同社株は、飼料添加物メチオニンの市況が好調に推移していることで、持ち分法適用会社の収益改善に期待が大きい。折良く野村が投資判断を『バイ』に引き上げるとともに、目標株価を820円から1400円へと珍しくドラスチックな上方修正をしたことが目先筋の格好のターゲットとなったようだ」(国内準大手証券)としている。PER、PBRなどに割高感は乏しく、信用買い残は直近40万株強と需給面からも上値に軽さがある。

■クリレスHD <3387>  3,185円  +220 円 (+7.4%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 クリエイト・レストランツ・ホールディングス<3387>が急反発、年初来高値を更新。同社は16日に、2020年2月期に連結売上高2000億円(16年2月期予想は1020億円)を目指す中期経営計画を公表。これが刺激材料となっているようだ。成長シナリオとして、年間90店舗程度の出店や専門ブランドカテゴリーの出店強化で600億円の増益、今後4年間でのM&Aの実施などで300億円の増益、さらなる海外展開による効果で100億円の増益を目指すとしている。

■ダイキョーニシカワ <4246>  6,480円  +380 円 (+6.2%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 ダイキョーニシカワ<4246>が年初来高値を更新。ゴールドマン・サックス証券では、今後5年で加速する自動車樹脂化の恩恵を受ける同社売上高は、20年3月期にかけて年率11%の成長が続くと予想。「2020年を見据えた投資判断をすべき」との見解で、レーティング「買い」、目標株価7400円でカバレッジを開始している。

■ディップ <2379>  2,325円  +103 円 (+4.6%)  本日終値
 ディップ<2379>が急反発。今月9日に3~8月期の営業利益29億2300万円(前期比65%増)という好決算を発表したが、目出材料出尽くしとみた売りを浴びた。しかし、その後は売り物が枯れたのを見計らって仕切り直しの大口買いが観測されている。派遣社員平均時給の上昇傾向は不変で、9月は募集時平均時給が前年同月比で3.1%上昇(リクルートジョブス調べ)と28カ月連続で前年実績を上回るなど、人材サービス関連企業の収益好環境が改めて意識されている。そのなか、アルバイトの求人広告は無料求人誌からスマートフォンなどのネット広告に需要がシフトする動きが鮮明であり、ネット広告専業の同社に追い風が強い。「同社が運営するアルバイト募集の『バイトル』はAKBグループを起用したテレビコマーシャル効果が大きく出ている」(市場関係者)との指摘もある。また、派遣社員募集の「はたらこねっと」も利益拡大基調が強まってきた。同社はROEが52%強と非常に高く、資本効率の高い経営を重視する機関投資家の視線も熱い。

■資生堂 <4911>  2,856円  +97 円 (+3.5%)  本日終値
 16日、資生堂 <4911> が15年12月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の110億円→150億円に36.4%上方修正。従来の4.4%減益予想から一転して30.3%増益見通しとなったことが買い材料。訪日外国人向けに化粧品の販売が伸び、高価格帯の売上構成比率が上昇したことが寄与。マーケティング投資の費用効率化や一部費用の下期への後ずれも利益を押し上げた。

■GMO-CH <7177>  825円  +26 円 (+3.3%)  本日終値
 GMOクリックホールディングス<7177>が続伸。16日引け後、16年3月期中間期(4~9月)の連結決算速報を発表した。営業収益は前年同期比48.5%増の155億円2000万円、営業利益は同2.17倍の58億12万円となり、好感されているようだ。正式な決算数値は10月23日に発表の予定としている。

■エン・ジャパン <4849>  3,290円  +75 円 (+2.3%)  本日終値
 エン・ジャパン<4849>が反発。同社はサイトリニューアル効果が発現し、転職サイト「エン転職」出稿が大幅に増加しており、16年3月期第1四半期の営業利益は前期比25.5%増の12億3000万円と好調、中間期予想(11月11日発表予定)に対する進捗率は58%に達した。国内景況感には一部で停滞感も意識されているが、企業の求人需要は依然として旺盛であり、それを裏付けるのが派遣社員の時給で、9月募集時平均時給は前年同月比で3.1%上昇(リクルートジョブス調べ)と28カ月連続で前年実績を上回っている。これを背景に、きょうは同社株だけでなく、テンプホールディングス<2181>やアウトソーシング<2427>、パソナグループ<2168>など他の人材サービス関連企業も上値を追うものが多い。

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