市場ニュース

戻る
 

【材料】注目銘柄ダイジェスト(前場):三井住建、イグニス、明治海運など


日本曹達<4041>:869円(前日比+107円)
急伸。野村證券では投資判断を「ニュートラル」から「バイ」に格上げ、目標株価も820円から1400円に引き上げている。鶏や豚の添加飼料・メチオニンを主力事業とする米国の持分法適用関連会社における高水準の業績貢献の継続が期待できると判断しているようだ。今期経常利益は従来予想の166億円から217億円に増額、会社計画の127億円を大幅に上回ると予想しているもよう。

戸田建設<1860>:662円(前日比+97円)
買い優勢。先週末に上方修正を発表、買い材料視されている。上半期営業利益は45億円から110億円に上方修正、一転して前期比62%の大幅増益になったもよう。第1四半期の実績は44億円であった。国内工事の採算改善に伴う完成工事総利益の増加が主因となっている。比較的、収益水準の低い上半期で通期予想の水準を超えていることから、今後は通期予想も大幅な上振れが期待できるとの見方に。

明治海運<9115>:612円(前日比+100円)
ストップ高。先週末に発表した業績上方修正が買い材料視されている。上半期経常利益は従来予想の4億円から31億円にまで大幅な上方修正となっている。第1四半期実績は17.6億円、上振れ期待は高かったとみられるが、修正幅の大きさにはサプライズが強まる展開へ。円安効果による売上の増加、為替差益の拡大などが業績上振れの背景のようだ。

三井住友建設<1821>:120円(前日比-11円)
売り先行。マンションの傾斜問題に関して、国土交通省では、建設工事を請け負った同社などに建設業法違反の疑いがあるとして、行政処分の検討を開始したと報じられている。処分の行方次第では、業績への影響も強まるとの懸念が先行へ。また、補修や調査については、旭化成建材が費用を全額負担するとしているが、住民への賠償などに関する費用負担の調整は課題として残る格好になっているようだ。

クロスキャット<2307>:496円(前日比+66円)
一時ストップ高。16年3月期の上期及び通期業績予想の修正を発表している。上期営業利益見通しは従来の1.90億円から2.70億円、通期見通しは3.60億円から4.30億円へとそれぞれ引き上げた。上期は法人ビジネスの伸び悩みや要員不足の影響で売上高が当初予想を下回るものの、プロジェクト予算管理の徹底や全社的なPMO推進及び稼働率の向上により増益になる見込みという。

イグニス<3689>:2529円(前日比+148円)
一時2621円まで急伸。15年9月期業績の上方修正を発表している。営業損益見通しは5.04億円の赤字から0.42億円の赤字(前年同期は5.61億円の黒字)となり、従来予想より赤字幅が縮小するもよう。第4四半期(7-9月)において、ネイティブソーシャルゲーム「ぼくとドラゴン」の売上が順調に推移した。また、同タイトルの収益拡大のための広告宣伝費等の増加が想定を下回る見込みとなった。

シンバイオ製薬<4582>:226円(前日比+3円)
一時261円まで急伸。エーザイ<4523>と共同で実施している抗悪性腫瘍剤「トレアキシン」(ベンダムスチン塩酸塩)の慢性リンパ性白血病を対象とした国内第II相臨床試験を終了したと発表している。また、抗がん剤「rigosertib(リゴサチブ)注射剤」の導入元である米Onconova Therapeutics Inc.が実施する第III相国際共同試験への参加を決定したことも併せて発表した。

ナノキャリア<4571>:1107円(前日比+73円)
急反発。一時1120円まで上昇する場面があった。一部メディアの特集記事で、同社が今月、国内ですい臓がん薬「NC-6004」の治験の最終段階に入ったと報じられたことが材料視されているようだ。この特集記事では、国のバイオ振興策を追い風に創薬ベンチャーへ資金が流入していることを伝えている。バイオ・製薬分野への14年度の投資は約150億円と前年比5割伸びたという。

《KS》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均