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【市況】高岡隆一の【今日のポイントとヒント】 「強気に傾き始めたか」


●マーケットにジワリと明るさも

 日本株、正直この戻りには疑問を感じる。なぜなら、米国景気指標が弱いにもかかわらず、米国株が堅調という点を評価してか、日本株も一度割った1万8000円を回復してきた。
 米国市場が強い理由が、弱い景気指標→利上げ先送り→ドル高一服+金余り相場継続→米国株高。こういうロジックなら、弱い経済指標と円高は日本企業にとってプラスだろうか。

 ただ、東芝機 <6104> に続き、16日には昼休み中にツガミ <6101> も大幅下方修正を発表。中国での苦戦が要因というが、株価は大幅安からジリジリ戻し結局、前日比で変わらずで引け。

 洋ゴム <5105> は3度目の性能偽装、横浜では三井不 <8801> 、旭化成 <3407> 、三井住友建設 <1821> などで建てたマンションの欠陥住宅問題。そして、機械株の度重なる下方修正。これだけの悪材料でも10月16日の日本株は195円高。悪材料は織り込み済みとしか言いようのない展開だ。

 まだまだ疑心暗鬼の東京市場だが、ジワリと明るさも見えてきたようだ。週明けは19日の中国GDPを上手く乗り切ってもらいたいのだが…。

2015年10月18日 記

情報提供:高岡隆一の株価天気予報


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