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【市況】根強い緩和期待で底堅さ意識、中国関連への見直しに期待/オープニングコメント


 今週は米国企業の決算発表がピークを迎えるほか、国内では本格化してくる決算を前に業績修正が飛び出しやすい。中国経済の減速等から下方修正が警戒され、先回り的な動きというよりは、決算を見極めたいとする模様眺めムードにつながりやすい。とはいえ、足元の調整でポジションが大きくロングに傾いているとは考えづらく、決算がアク抜けにつながる可能性もある。

 また、先週は子会社によるデータ偽装問題の影響から売り込まれていた旭化成<3407>、三たび偽装が発覚した洋ゴム<5105>なども、急落後は切り返しをみせていた。週末に業績予想の下方修正を発表し、その後売り込まれたツガミ<6101>も切り返すなど、需給面では売り込みづらい状況であろう。月末までは追加緩和期待が根強い。さらに、来月には郵政上場を控えており、上場を失敗させないためにもPKO的な相場になりやすいか。

 そのほか、経済指標では中国の7-9月GDP(国内総生産)、小売売上高、鉱工業生産、固定資産投資が発表される。中国経済の減速懸念が根強い中で政策期待も高まりやすく、市場の関心が集まるだろう。また、中国ではコニャックやワインの売り上げが回復の兆しを見せており、高級品の消費が戻りつつあると、一部報じられている。中国の回復が関連セクターへの見直しに向かわせる展開が期待される。
《AK》

 提供:フィスコ

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