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【市況】16日の米国市場ダイジェスト:ダウは74ドル高、9月鉱工業生産指数を受け利上げ観測後退


■NY株式:ダウは217ドル高、中国の追加緩和への期待

NYダウ       ナスダック
終値 :17215.97  終値 :4886.69
前日比:+74.22   前日比:+16.59
始値 :17141.75  始値 :4872.36
高値 :17220.02  高値 :4886.96
安値 :17107.35  安値 :4851.29

16日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は74.22ドル高の17215.97、ナスダックは16.59ポイント高の4886.69で取引を終了した。引き続きアジア・欧州株がほぼ全面高となった流れを受け、買いが先行。9月鉱工業生産指数が2ヶ月連続の低下となり、利上げ観測が後退したものの、週末を控えて利益確定の売りも広がり上値の重い展開となった。一時マイナスに転じる場面もあったが、引けにかけて上昇に転じた。セクター別では、耐久消費財・アパレルや食品・飲料・タバコが上昇する一方で運輸やテクノロジー・ハード・機器が下落した。

複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)は決算内容が好感され、上昇。ファストフードのヤム・ブランズは、アクティビスト(物言う投資家)のキース・マイスター氏を取締役に迎えることを明らかにし、堅調推移。中国電子商取引のアリババ・グループ(BABA)は中国動画共有サイト大手のヨークトゥードウ(優酷土豆)に対し、完全子会社化を提案したことが報じられ、買われた。一方で、カジノホテル運営のウィン・リゾーツ(WYNN)は決算内容が嫌気され、下落した。

本日、通信大手のTモバイルUS(TMUS)は、10月27日付で株式の上場先をニューヨーク証券取引所からナスダック市場に変更すると発表した。



Horiko Capital Management LLC

■NY為替:ドル・円は119円50銭、米消費者信頼感指数が予想上振れドル買い再燃

16日のニューヨーク外為市場でドル・円は、118円99銭から119円67銭まで上昇し、119円50銭で引けた。米国の9月鉱工業生産は予想通りだったが、9月設備稼働率や10月ミシガン大学消費者信頼感指数速報値が予想を上振れたため、債券利回り上昇に伴うドル買いが再燃した。また、根強い日本銀行の追加緩和観測や、株高を受けたリスク選好による円売りも強まった。

ユーロ・ドルは、1.1347ドルから1.1391ドルまで上昇し、1.1350ドルで引けた。ユーロクロス絡みの買いが優勢となったが、ユーロ圏の金利先安感に伴うユーロ売りに上値も抑えられた。ユーロ・円は、135円09銭から135円99銭まで上昇した。
 ポンド・ドルは、1.5466ドルまで上昇後、1.5431ドルへ下落。ドル・スイスは、0.9545フランへ上昇後、0.9502フランへ下落した。



■NY原油:反発で47.26ドル、リグ稼働数の7週連続減少で買い強まる

NY原油は反発。NYMEX原油11月限終値:47.26↑0.88
46.16ドルから47.50ドルまで上昇した。今週前日まで4日続落となるなか、買い戻しが先行したが、いったん47ドル台で伸び悩み、売り直されたところで日中安値をつけた。

その後、終盤に発表された米ベーカー・ヒューズ社の米国内の石油掘削装置(リグ)稼働数は、前週比10基減の595基となり、7週連続の減少。発表後、米国内の原油生産縮小の見方から、買い戻しの動きが再燃、引け間際に高値をつけた。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

GE 28.98ドル +0.95ドル (+3.39%)
バンク・オブ・アメリカ 16.12ドル -0.07ドル (-0.43%)
マイクロソフト 47.51ドル +0.50ドル (+1.06%)
アップル 111.04ドル -0.82ドル (-0.73%)
インテル 33.04ドル +0.29ドル (+0.89%)
AT&T 33.83ドル +0.34ドル (+1.02%)
シスコシステムズ 28.25ドル +0.10ドル (+0.36%)
フリーポート・マクモラン 12.44ドル -0.56ドル (-4.31%)
ファイザー 34.41ドル +0.33ドル (+0.97%)
アルコア 9.55ドル -0.15ドル (-1.55%)

《TM》

 提供:フィスコ

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