【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):横河電、メディパル、住友鉱、椿本チ
■日本ゼオン <4205> 1,022円 +12 円 (+1.2%) 本日終値
三菱UFJ証券モルガン・スタンレー証券の化学セクターの決算プレビューでは、マクロ経済などの不透明感が増す中、取材からは少なくとも16年3月期第2四半期まで、ほとんどの企業で堅調な業績が続きそうとの印象を受けたと指摘。それでも、エレクトロニクス製品の最終需要の悪化に比べて、材料の需要悪化タイミングが遅れている可能性もあるとの見方で、第3四半期以降に大きな調整局面を迎えるリスクを排除しきれないと解説。個別では、エラストマー素材事業の業績が安定、第2四半期に入ってスマホ・タブレットの新モデル向けフィルムの出荷が急速に増加している日本ゼオン<4205>、割安感の強い日立化成<4217>、石化事業や農業・健康関連事業が好調な住友化学<4005>を選好している。
■横河電機 <6841> 1,290円 +15 円 (+1.2%) 本日終値
横河電機<6841>が小動き。モルガン・スタンレーMUFG証券では、国内制御事業は更新需要増などにより想定以上に好調も、原油安継続の中、受注見通しは依然不透明との見方を継続。昨年実施した希望退職に伴う固定費削減効果は期待できるものの、戦略投資費用の実行によりほぼ相殺されると解説。レーティング「イコールウエイト」を継続、目標株価を1600円から1400円に引き下げている。
■メディパル <7459> 1,976円 +21 円 (+1.1%) 本日終値
メディパルホールディングス<7459>が続伸。SMBC日興証券では、16年3期上期の売上高は前年同期比5.9%増の1兆4880億円、営業利益は同10%増の160億円と推定し、営業利益は上期会社計画146億円を上回ると予想。通期計画は、Paltac事業の利益の上振れが大きいため、増額修正する可能性があるとみているものの、レーティング「2」と目標株価1500円は継続している。
■住友金属鉱山 <5713> 1,536円 +14.5 円 (+1.0%) 本日終値
住友金属鉱山<5713>が小動き。11月10日に16年3月期中間決算の発表を控え、欧州大手証券では、今上期は未達、通期計画は下方修正が予想されると指摘。金属市況が下落して時間が経過しているため、減額修正自体はサプライズはないとの見方で、株価の焦点は配当の維持と解説。かつて同社は下方修正時に減配を行ったケースがあったものの、従前よりも株主重視の経営を行っているため、同証券予想(16年3月期営業利益975億円)程度なら、会社計画の配当目標は据え置かれると予想。レーティング「ニュートラル」と目標株価1520円を継続している。
■椿本チエイン <6371> 858円 +8 円 (+0.9%) 本日終値
椿本チエイン<6371>が続伸。欧州大手証券が、同社の京田辺工場についてリポートをリリースしている。同証券は、同社のメイン工場となっている京田辺工場を見学、比較的ポジティブな印象としている。同社は18年に同工場の利益率を現在の5%から10%へ引き上げる戦略であるものの、新製品の市場投入や生産性を改善させる革新生産ラインの導入などで2年前倒しとなる16年辺りにも利益率10%の達成が視野に入っている模様と解説。現時点でレーティングは「ニュートラル」、目標株価1000円を継続している。
■宇部興産 <4208> 233円 +2 円 (+0.9%) 本日終値
15日、宇部興 <4208> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の320億円→385億円に20.3%上方修正。増益率が37.8%増→65.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。中国経済の減速によるナイロン原料の市況低迷で売上は計画を下振れるものの、石炭や石油などの原燃料価格が想定を下回ることが利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが14.4倍→11.6倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
■東京ガス <9531> 601.9円 +5.1 円 (+0.9%) 本日終値
東京ガス<9531>は続伸。来年4月から始まる電力全面自由化では、都内におよそ1000万件の契約数を擁する同社に大きな商機が巡るとの見方が市場で高まっている。そうしたなか、同社は15日、2016年4月から家庭向けに電力販売を始めるため、経済産業省に小売電気事業の登録を申請したことを発表、これが株価を改めて刺激している。都市ガスの顧客に電気とのセット割引を提供することで、需要取り込みが期待されている。
■高砂香料工業 <4914> 3,100円 +25 円 (+0.8%) 本日終値
高砂香料工業<4914>は、香料で国内最大手。食品や飲料向けのフレーバー、家庭用品向けのフレグランスなどを手掛けるほか、医薬中間体や機能性材料といったファインケミカル分野にも注力している。足もとはフレーバーおよびファインケミカルが好調で、今16年3月期通期の連結業績は売上高1420億円(前期比7.9%増)、営業利益54億円(同71.8%増)が見込まれている。同社は今期から新たな中期経営計画をスタートさせており、16年に稼働予定のインド新工場をはじめ成長期待の高いアジアを中心に大型投資を進める計画。18年3月期の業績目標として売上高1600億円、営業利益70億円を掲げている。
■不二越 <6474> 538円 +3 円 (+0.6%) 本日終値
不二越<6474>が4日ぶり反発。岩井コスモ証券では、15年11月期第3四半期業績は、全社売り上げの7割程度を占める自動車産業向け売上に減速感が出ていると指摘。中国での自動車生産の停滞感を考慮し、通期計画達成には疑問があると解説。それでも、中期的な強みには変化がないとして、「当面の状況改善を待ちたい」と解説。レーティングを「A」から「B+」に、目標株価を850円から580円に引き下げている。
●ストップ高銘柄
AppBank <6177> 2,650円 +500 円 (+23.3%) ストップ高 本日終値
モバイルファクトリー <3912> 1,632円 +300 円 (+22.5%) ストップ高 本日終値
太洋工業 <6663> 616円 +100 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
富士通コンポーネント <6719> 541円 +80 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
ガーラ <4777> 773円 +100 円 (+14.9%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
第一中央汽船 <9132> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース
三菱UFJ証券モルガン・スタンレー証券の化学セクターの決算プレビューでは、マクロ経済などの不透明感が増す中、取材からは少なくとも16年3月期第2四半期まで、ほとんどの企業で堅調な業績が続きそうとの印象を受けたと指摘。それでも、エレクトロニクス製品の最終需要の悪化に比べて、材料の需要悪化タイミングが遅れている可能性もあるとの見方で、第3四半期以降に大きな調整局面を迎えるリスクを排除しきれないと解説。個別では、エラストマー素材事業の業績が安定、第2四半期に入ってスマホ・タブレットの新モデル向けフィルムの出荷が急速に増加している日本ゼオン<4205>、割安感の強い日立化成<4217>、石化事業や農業・健康関連事業が好調な住友化学<4005>を選好している。
■横河電機 <6841> 1,290円 +15 円 (+1.2%) 本日終値
横河電機<6841>が小動き。モルガン・スタンレーMUFG証券では、国内制御事業は更新需要増などにより想定以上に好調も、原油安継続の中、受注見通しは依然不透明との見方を継続。昨年実施した希望退職に伴う固定費削減効果は期待できるものの、戦略投資費用の実行によりほぼ相殺されると解説。レーティング「イコールウエイト」を継続、目標株価を1600円から1400円に引き下げている。
■メディパル <7459> 1,976円 +21 円 (+1.1%) 本日終値
メディパルホールディングス<7459>が続伸。SMBC日興証券では、16年3期上期の売上高は前年同期比5.9%増の1兆4880億円、営業利益は同10%増の160億円と推定し、営業利益は上期会社計画146億円を上回ると予想。通期計画は、Paltac事業の利益の上振れが大きいため、増額修正する可能性があるとみているものの、レーティング「2」と目標株価1500円は継続している。
■住友金属鉱山 <5713> 1,536円 +14.5 円 (+1.0%) 本日終値
住友金属鉱山<5713>が小動き。11月10日に16年3月期中間決算の発表を控え、欧州大手証券では、今上期は未達、通期計画は下方修正が予想されると指摘。金属市況が下落して時間が経過しているため、減額修正自体はサプライズはないとの見方で、株価の焦点は配当の維持と解説。かつて同社は下方修正時に減配を行ったケースがあったものの、従前よりも株主重視の経営を行っているため、同証券予想(16年3月期営業利益975億円)程度なら、会社計画の配当目標は据え置かれると予想。レーティング「ニュートラル」と目標株価1520円を継続している。
■椿本チエイン <6371> 858円 +8 円 (+0.9%) 本日終値
椿本チエイン<6371>が続伸。欧州大手証券が、同社の京田辺工場についてリポートをリリースしている。同証券は、同社のメイン工場となっている京田辺工場を見学、比較的ポジティブな印象としている。同社は18年に同工場の利益率を現在の5%から10%へ引き上げる戦略であるものの、新製品の市場投入や生産性を改善させる革新生産ラインの導入などで2年前倒しとなる16年辺りにも利益率10%の達成が視野に入っている模様と解説。現時点でレーティングは「ニュートラル」、目標株価1000円を継続している。
■宇部興産 <4208> 233円 +2 円 (+0.9%) 本日終値
15日、宇部興 <4208> が16年3月期の連結経常利益を従来予想の320億円→385億円に20.3%上方修正。増益率が37.8%増→65.7%増に拡大する見通しとなったことが買い材料。中国経済の減速によるナイロン原料の市況低迷で売上は計画を下振れるものの、石炭や石油などの原燃料価格が想定を下回ることが利益を押し上げる。前日終値ベースの予想PERが14.4倍→11.6倍に低下し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。
■東京ガス <9531> 601.9円 +5.1 円 (+0.9%) 本日終値
東京ガス<9531>は続伸。来年4月から始まる電力全面自由化では、都内におよそ1000万件の契約数を擁する同社に大きな商機が巡るとの見方が市場で高まっている。そうしたなか、同社は15日、2016年4月から家庭向けに電力販売を始めるため、経済産業省に小売電気事業の登録を申請したことを発表、これが株価を改めて刺激している。都市ガスの顧客に電気とのセット割引を提供することで、需要取り込みが期待されている。
■高砂香料工業 <4914> 3,100円 +25 円 (+0.8%) 本日終値
高砂香料工業<4914>は、香料で国内最大手。食品や飲料向けのフレーバー、家庭用品向けのフレグランスなどを手掛けるほか、医薬中間体や機能性材料といったファインケミカル分野にも注力している。足もとはフレーバーおよびファインケミカルが好調で、今16年3月期通期の連結業績は売上高1420億円(前期比7.9%増)、営業利益54億円(同71.8%増)が見込まれている。同社は今期から新たな中期経営計画をスタートさせており、16年に稼働予定のインド新工場をはじめ成長期待の高いアジアを中心に大型投資を進める計画。18年3月期の業績目標として売上高1600億円、営業利益70億円を掲げている。
■不二越 <6474> 538円 +3 円 (+0.6%) 本日終値
不二越<6474>が4日ぶり反発。岩井コスモ証券では、15年11月期第3四半期業績は、全社売り上げの7割程度を占める自動車産業向け売上に減速感が出ていると指摘。中国での自動車生産の停滞感を考慮し、通期計画達成には疑問があると解説。それでも、中期的な強みには変化がないとして、「当面の状況改善を待ちたい」と解説。レーティングを「A」から「B+」に、目標株価を850円から580円に引き下げている。
●ストップ高銘柄
AppBank <6177> 2,650円 +500 円 (+23.3%) ストップ高 本日終値
モバイルファクトリー <3912> 1,632円 +300 円 (+22.5%) ストップ高 本日終値
太洋工業 <6663> 616円 +100 円 (+19.4%) ストップ高 本日終値
富士通コンポーネント <6719> 541円 +80 円 (+17.4%) ストップ高 本日終値
ガーラ <4777> 773円 +100 円 (+14.9%) ストップ高 本日終値
など、5銘柄
●ストップ安銘柄
第一中央汽船 <9132> 1円 0 円 (0.0%) ストップ安 本日終値
など、1銘柄
株探ニュース