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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):オリックス、クラリオン、トヨタ、三菱UFJ

■ネクソン <3659>  1,624円  +46 円 (+2.9%)  本日終値
 ネクソン<3659>が続伸。この日の朝方、保有する韓国NCソフト コーポレーション株をすべて売却すると発表、これに伴い15年12月期第4四半期に約62億円の譲渡益を有価証券売却益として計上するとしており、これを好感した買いが入っている。2012年6月にNCソフトに投資してから3年が経過したが、目に見える事業上のシナジーが創出されていないことや、株主価値創出に資する資産効率の向上を図るためとしている。

■オリックス <8591>  1,767.5円  +50 円 (+2.9%)  本日終値
 オリックス<8591>が反発。同社は15日、宅配天然水の製造・販売大手のコスモライフ(兵庫県加古川市)の全発行済み株式を取得したことを発表した。コスモライフは回収不要な使い切り容器で天然水を配送するワンウェイ方式のパイオニアとして、「コスモウォーター」のブランド名でサービスを展開している。今回の買収により、新社長を含む新たな経営体制を構築するとともに、同社が持つ専門性や事業プラットフォームを生かし、全国での販売代理店ネットワーク構築や海外展開支援などに取り組んでいく。

■クラリオン <6796>  442円  +11 円 (+2.6%)  本日終値
 クラリオン<6796>が続伸。買いの原動力となっているテーマはメーカー各社が研究開発を競う自動運転分野だ。完成車メーカー以外ではカーナビなどを手掛ける車載機器メーカーに活躍余地が大きいが、同社は2018年をメドに自動駐車システムの実用化を目指しており、関連有力株に位置付けられる。足もとの業績も好調。カーナビ主力のOEM商品が世界市場で需要を取り込んでいるほか、車載カメラでも先進技術を駆使し、自動車の4隅にカメラを設置することにより上から俯瞰するように画像を合成するアラウンドビューモニターで高いシェアを握っている。先進運転支援システム(ADAS)を搭載した自動車の販売が先進国で漸増傾向にあり、つれて同社の収益機会も広がりをみせている。信用取組は売り買いともに増加するなか、直近9日申込現在の信用倍率は1.5倍を割り込んでおり、株式需給面でも妙味が高まってきた。

■トヨタ自動車 <7203>  7,400円  +149 円 (+2.1%)  本日終値
 モルガン・スタンレーMUFG証券の自動車セクターのリポートでは、15年度予想ベースの業界PERは9.9倍、16年度ベースでは9.1倍で「割安圏にある」と指摘。米国・西欧の底堅さが目立ち、日本・インドは若干想定を下回るとみる中、7~9月の生産・出荷動向、グローバル小売環境に大きな変化はなさそうなことから、15年度も2ケタ増益予想を継続。個別では、トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>、ヤマハ発動機<7272>、マツダ<7261>の買い推奨を強調。業界投資判断「アトラクティブ」を継続している。

■三菱UFJ <8306>  755円  +13.3 円 (+1.8%)  本日終値
 SMBC日興証券の銀行セクターの決算プレビューでは、大手行の上期決算会社計画進捗率は、単体実質業務純益で45~60%強で概ね計画線~やや上振れ、連結純利益では与信費用下振れ・株式損益上振れを主因に概ね55~60%程度で、「計画やや上振れ進捗」を予想。金融庁の行政方針に基づき、今後3年間で20%程度の保有株削減が進捗すると想定、年末に向けてメガバンクがアウトパフォーム基調に転じるサポート要因になるとみて、業種格付け「強気」を継続。個別では、3カ月程度のスパンで、政策保有株削減に伴う還元強化期待から三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、政策保有株削減のフロント・ランナーとしてみずほフィナンシャルグループ<8411>を選好している。

■三井不動産 <8801>  3,400円  +57 円 (+1.7%)  本日終値
 三井不動産<8801>が続伸。子会社の三井不動産レジデンシャルが開発・分譲した横浜のマンションの杭工事で、施工の不具合が発覚したこと受け、UBS証券では、「2014年に三菱地所<8802>が開発・販売した南青山のマンションで購入契約者への引渡前に施工不良が発見されたケースでは、元請け施工会社の鹿島<1812>が解体費用や再建築費用、マンション購入契約者向けの損害賠償金等をすべて負担し、三菱地所の負担はゼロだった」と指摘。今回のケースは状況が違うものの、既に旭化成建材が自らの責任を認め、また自らの費用負担も明言しているため、同社業績への直接の影響は軽微と予想。レーティング「バイ」と目標株価4500円を継続している。

■オプティム <3694>  4,565円  +65 円 (+1.4%)  本日終値
 15日、東証がオプティム <3694> [東証M]を22日付で市場1部に市場変更すると発表したことが買い材料。TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■味の素 <2802>  2,559.5円  +32.5 円 (+1.3%)  本日終値
 味の素<2802>が続伸。。SMBC日興証券は、味の素の目標株価を2650円から2390円へ引き下げ、投資評価は「2」(中立)を継続している。同証券は、味の素が10月15日にエーザイ<4523>との間で、医薬事業に関する統合契約を締結したことを受け、同証券による17年3月期以降の業績予想から、医薬事業の売上高と営業利益を削除した。味の素製薬は「EAファーマ」社へと社名を変更、エーザイからEAファーマへ移管される事業は、医薬品の「販売」事業で、製造に伴う利益はエーザイに残るとみて、EAファーマの将来的な研究開発費を捻出するには、現状公表されていないコスト削減や合理化などを推進する必要があると指摘。こうした施策には今後注目したい、としている。

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