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【市況】16日の株式相場見通し=中国経済指標前に手控え、買い先行も上値重い

 16日の東京株式市場は、売り買いが交錯し日経平均株価1万8000円を巡る攻防が予想される。前日の米国株上昇を受けて買いが先行するものの、週末を控えてポジション調整の売りが想定されていることに加え、来週初の19日に7~9月期の国内総生産(GDP)をはじめ、中国の重要経済指標が集中して発表されることもあり、次第に買い手控え機運が強まり上値の重い展開となりそうだ。
 15日の米株式市場では、NYダウ平均株価が前日比217.00ドル高の1万7141.75ドルと3日ぶりに反発し、8月19日以来ほぼ2カ月ぶりの高値水準となった。朝方発表された9月の米消費者物価指数(CPI)が前月比0.2%下落となるなど、事前の予想を下回る経済指標が相次いで発表されたことから、利上げ開始時期が先送りされるとの見方が改めて強まり買いが優勢となった。ナスダック総合株価指数は、前日比87.252ポイント高の4870.100と反発した。
 16日早朝の東京外国為替市場では、1ドル=118円90銭台での推移となっている。
 日程面では9月の電力需要実績速報に注目。海外では、米韓首脳会談、米9月の鉱工業生産・設備稼働率、欧州9月の新車販売台数が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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