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【市況】前場に注目すべき3つのポイント~追加緩和期待強く、買い戻しが意識されやすい需給状況


16日前場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

■株式見通し:追加緩和期待強く、買い戻しが意識されやすい需給状況
■外資系証券の注文動向:差し引き110万株の買い越し
■前場の注目材料:エーザイ<4523>、味の素<2802>と消化器領域統合、新薬創出めざす


■追加緩和期待強く、買い戻しが意識されやすい需給状況

16日の東京市場は買い先行の展開となろう。15日の米国市場では、指標低調で利上げ観測が後退するなか、NYダウが200ドル超の上昇となった。この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比115円高の18215円となり、これにさや寄せする格好から始まろう。これにより14日の下落局面で空けたマド(18126-18223円)を埋めてくる可能性がある。

ただし、週末要因から積極的な売買は手控えられるとみられ、買い一巡後はこう着感の強い展開になりそうだ。また、米国の上昇についても、利上げ観測の後退を受けてとみられ、為替市場では円安に振れにくい状況。また、米国では主要企業の決算が本格化しているが、日本でも来週から決算が本格化してくるため、様子見ムードが高まりやすいだろう。

とはいえ、10月30日の日銀の追加緩和期待が根強く、海外勢による買い戻しによる需給要因から下値の堅さは意識されやすい。また、「1億総活躍社会」に向けた政策期待なども高まりやすく、物色意欲は強そうである。インデックスに絡んで上昇した後は、個人主体による中小型株での値幅取り狙いの売買も活発だろう。

(株式部長・アナリスト 村瀬智一)


■外資系証券の注文動向:差し引き110万株の買い越し

朝の外資系証券6社経由の注文状況は、売り790万株、買い900万株、差し引き110万株の買い越しとの観測。なお、直近5日分の注文動向は以下の通り。

10月8日(木):460万株の買い越し
10月9日(金):450万株の売り越し
10月13日(火):560万株の買い越し
10月14日(水):420万株の買い越し
10月15日(木):710万株の売り越し


■前場の注目材料

・TPP関税、工業製品の87%即時撤廃へ
・データ偽装のマンション、全棟の建て替え検討
・エーザイ<4523>、味の素<2802>と消化器領域統合、新薬創出めざす


☆前場のイベントスケジュール

<国内>
・08:50 先週分対外対内証券売買

<海外>
・特になし

《SY》

 提供:フィスコ

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