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【市況】15日の米国市場ダイジェスト:ダウは217ドル高、中国の追加緩和への期待


■NY株式:ダウは217ドル高、中国の追加緩和への期待

NYダウ       ナスダック
終値 :17141.75  終値 :4870.10
前日比:+217.00   前日比:+87.25
始値 :16944.86  始値 :4799.43
高値 :17144.42  高値 :4870.10
安値 :16933.57  安値 :4795.29

15日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は217.00ドル高の17141.75、ナスダックは87.25ポイント高の4870.10で取引を終了した。週間新規失業保険申請件数が40年ぶりの低水準となり、労働市場の堅調さが好感され、買いが先行。景気減速への警戒感が強い中国で追加緩和策への期待からアジア・欧州株が全面高となった流れを受け、米国株も終日堅調推移となった。セクター別では全面高となり、銀行や医薬品・バイオテクノロジーの上昇が目立った。

大手行のシティグループ(C)は決算内容が好感され、上昇。電気自動車のテスラ・モーターズ(TSLA)は「モデルS」に対応した自動運転ソフトの配布開始が報じられ、堅調推移。携帯端末のアップル(AAPL)は人材確保の為、全従業員を対象とする株式報酬制度の導入を発表し、買われた。一方で、ディスカウントストアのウォルマート(WMT)はクレディスイスによる投資判断引き下げを受け、下落した。

本日、ニューヨーク証券取引所に上場した電子決済処理のファーストデータ(FDC)は、今年最大の新規株式公開(IPO)となり注目されていたものの、公開価格の16ドルを割り込み、初日の取引を終えた。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:ドル・円は118円89銭、米CPIや雇用指標受けドル安値から反発

15日のニューヨーク外為市場でドル・円は、118円15銭から118円95銭まで上昇し、118円89銭で引けた。米9月消費者物価指数(CPI)が予想を上振れたことと、先週分の新規失業保険申請件数も7月に達成した1973年11月以来の低水準に並んだことから、債券利回り上昇に伴うドル買いが優勢となった。

ユーロ・ドルは、1.1447ドルから1.1363ドルまで下落し、1.1378ドルで引けた。欧州中央銀行(ECB)による追加量的緩和(QE)観測を受けたユーロ売り、米国のインフレ、雇用指標を受けた債券利回りの上昇に伴うドル買いが優勢となった。ユーロ・円は、134円82銭まで下落後、135円45銭へ上昇した。ポンド・ドルは、1.5415ドルまで下落後1.5509ドルへ上昇。ドル・スイスは、0.9553フランから0.9485フランへ下落した。


■NY原油:続落で46.38ドル、米在庫の大幅増加で売り強まる

NY原油は続落(NYMEX原油11月限終値:46.38↓0.26)。45.23ドルまで下落した後、46.43ドルまで上昇した。前日発表の全米石油協会(API)の週間統計で、原油在庫が930万バレル増加。そして、15日発表の米エネルギー情報局(EIA)の週報(週次石油在庫統計)でも、国内全体の在庫が756万バレル増、原油先物の受け渡し拠点オクラホマ州クッシングの在庫が112万バレル増となり、予想を大きく上回る増加だったことから、売りが先行した。

ただ、EIA週報では、ガソリン在庫が大きく減少。また、米株が上昇幅を拡大していたことから、引けにかけては買い戻しが優勢になった。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  16.19ドル +0.550ドル(+3.52%)
モルガン・スタンレー(MS) 33.61ドル +1.060ドル(+3.26%)
ゴールドマン・サックス(GS)185.11ドル +5.750ドル(+3.21%)
インテル(INTC)      32.74ドル -0.060ドル(-0.18%)
アップル(AAPL)      111.86ドル +1.650ドル(+1.50%)
グーグル(GOOG)      661.74ドル +10.58ドル(+1.62%)
フェイスブック(FB)    95.96ドル +1.890ドル(+2.01%)
キャタピラー(CAT)     70.83ドル +0.120ドル(+0.17%)
アルコア(AA)       9.70ドル -0.250ドル(-2.51%)
ウォルマート(WMT)     59.33ドル -0.700ドル(-1.17%)
スプリント(S)       4.27ドル +0.005ドル(+0.12%)

《NO》

 提供:フィスコ

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