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2015年10月15日17時37分

【為替】欧米為替見通し:NY連銀総裁の発言次第では119円台回復の可能性も


今日の海外市場では、ダドリーNY連銀総裁の発言が注目されよう。米連邦準備制度理事会(FRB)の年内利上げをめぐり、このところ当局者の発言が二分するなか、「ハト派」のダドリー総裁が年内利上げの方向性を示せばドルは下げ渋る展開になると予想する。

最近の当局者による講演などでの発言は、年内利上げに「是」か「非」かの議論に集約される。ブレイナードFRB理事は12日、世界経済の減速や中国での混乱など国際リスクが米経済の足かせとならないことが明確になるまで利上げを見送るべきとの見解を示した。また、タルーロFRB理事も13日、CNBCとのインタビューで「米経済は年内に利上げへの準備が整わない」とし、年内の実施に関しては「利上げが適切になるとは考えていない」と答えた。

一方、フィッシャーFRB副議長は11日、「米経済がFRBの目標である完全雇用の達成に向けて十分な雇用を創出している」と指摘。インフレ率はやがて上昇するとし、「FRBは依然として10月か12月に予想通り利上げを実施する見通しだ」と述べた。また、FRBのコンセンサスに近いと評されるウィリアムズ・サンフランシスコ連銀総裁は12日の講演で「利上げの決定は指標次第」としながらも、依然として年内の利上げの可能性を除外しなかった。

市場参加者は足元で「ハト派」的な発言に反応してドル売りに動いているが、FRB関係者の間では「タカ派」的な声の方が多いことから、早期利上げに対する期待感はなくなっていない。こうした状況のなか、23時半のダドリーNY連銀総裁の発言はより注目されよう。

なお、21時半には9月消費者物価指数(CPI)が発表される。前年比-0.1%と予想され、前月の+0.2%を下回る見通し。CPIが予想に反してプラスに反応し、ハト派のダドリー総裁が利上げに前向きな発言が聞かれれば、期待感によるドル買いに振れると予想する。NYダウの反発なども加わると前日から今日にかけて割り込んだ119円台回復を試す可能性もありそうだ。


【今日の欧米市場の予定】

・21:30 米・先週分新規失業保険申請件数(予想:27万件  26.3万件)
・21:30 米・9月消費者物価指数(前年比予想:-0.1%  +0.2%)
・21:30 米・10月ニューヨーク連銀製造業景況指数(予想:-8.00  -14.67)
・23:00 米・10月フィラデルフィア連銀製造業景況指数(予想:-2.0  -6.0)
・23:30 ブラード米セントルイス連銀総裁、主催会議で開会あいさつ
・23:30 ダドリー米ニューヨーク連銀総裁講演(金融政策)
・05:30 メスター米クリーブランド連銀総裁講演(NY大)
・欧州首脳会議(16日まで)

《SY》

 提供:フィスコ

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