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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月15日

 15日の市場は日経平均が3日ぶりに大幅反発。終値は前日比205円高の1万8096円で、1日で1万8000円の大台を回復した。これといった買い材料不在のなか、前日までの2日間で500円以上も下げていた反動から買い戻しが入り、日経平均は思いのほか簡単に1万8000円台に乗せてきた。米株下落や円高で軟調に推移することが予想されていたが、意外にも売り物は出て来ず拍子抜けした感はある。

 昨日の米国市場は小売大手ウォルマート株の急落が影響しダウ平均が大幅続落。5日ぶりに1万7000ドル台を割り込んだ。ウォルマートが今期の売上高見通しを引き下げるなど予想外の減益へ。米9月の小売売上高も減少するなど、米国経済を支える消費に不透明感が漂ってきた。これらを受けてダウ平均は一時200ドル近くまで下げ幅を広げる場面もあった。さて、米国、中国など日本を取り巻く外部環境が不透明で、株価の適正水準のなかなか定まらない東京市場だが、本日は朝安(日経平均で130円安)のあとすぐに切り返して、後場には一時280円高まで買い進められる意外高の展開となった。アジア株が堅調だったほか、昨日に日銀がETFを久々に買ったことも心理的にプラスに働いたようである。ただ、ここまで戻すほどの材料はなく、昨日までの下げの反動と見る方が一般的だろう。円相場のチャートが円高方向へと振れてきている状況から、日経平均の戻りも目先は限定的とみておく必要がありそうだ。(ストック・データバンク 編集部)

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