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【市況】日経平均は18000円、25日線レベルでの攻防/ランチタイムコメント


 日経平均は反発。138.21円高の18029.21円(出来高概算11億4000万株)で前場の取引を終えている。米株安の流れを受けて売りが先行し、寄り付き直後には17800円を割り込む局面もみられた。しかし、前日に300円超の下落となった反動もあり、売り一巡後はじりじりと切り返しをみせると、節目の18000円を回復してきている。
 セクターでは医薬品、ゴム製品、サービス、その他製品、パルプ紙、情報通信、証券などが堅調。一方で、海運、繊維、食料品、保険、化学などが小安い。東証1部の騰落銘柄は、値上がり数が1400を超えており、全体の7割を占めている。規模別指数は大型、中型、小型株指数がいずれも2ケタの上昇となり、中小型の強さが目立つ。

 日経平均は再び節目の18000円のほか、25日線を回復してきている。5日線辺りが上値抵抗として意識されやすく、一先ず戻り一巡感が意識されやすい。もっとも、インデックスに絡んだ商いが中心であるため、先物等の動きに振らされやすい面はある。18000円処での底堅さが意識されてくるようだと、上げ幅を拡大させてくる可能性はありそうだ。
 また、米国ではゴールドマン・サックス・グループ、シティグループ、ブラックストーン・グループなどの決算が予定されている。新規失業保険申請件数(先週)、消費者物価コア指数(9月)、ニューヨーク連銀製造業景況指数(10月)、フィラデルフィア連銀製造業景況指数(10月)なども控えており、これを見極めたいムードから、基本的には18000円処でのこう着になりそうである。(村瀬智一)
《AK》

 提供:フィスコ

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