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【市況】概況からBRICsを知ろう~ブラジル株式市場は反落、経済指標の鈍化を嫌気して


【ブラジル】ボベスパ指数 46710.44 -1.38%
14日のブラジル株式市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比652.20ポイント安(-1.38%)の46710.44で取引を終えた。47714.78から46700.73まで下落した。指数構成銘柄での値上がりは14、値下がりは47、変わらず3であった。

この日発表された中国の9月消費者物価指数の伸びが予想以上に鈍化し、9月生産者物価指数も大幅な下落が継続して、需要の低迷が示されたことがブラジル株への売り圧力になった。また、ブラジルの8月小売売上高が予想以上に大きく落ち込んだことで、小売関連株が下げたことも、指数を圧迫した。

【ロシア】MICEX指数 1723.01 +0.13%
14日のロシア株式市場は続伸。主要指標のMICEX指数は、前日比2.20ポイント高(+0.13%)の1723.01で取引を終了した。1704.27から一時1731.53まで上昇した。

ロシア株式市場の取引時間内においては、ブレント原油先物が49ドル付近で底堅い動きになっていたことが、ロシア株の下支えになったもよう。一方、中国の需要低迷や米国の消費懸念による欧米株安、また、欧州連合(EU)が12月に対ロシア経済制裁を延期することを真剣に検討しているとの観測が、ロシア株の重しになった可能性。

【インド】SENSEX指数 26779.66 -0.25%
14日のインドSENSEX指数は4日続落。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比66.87ポイント安(-0.25%)の26779.66、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同23.80ポイント安(-0.29%)の8107.90で取引を終えた。

小幅安で寄り付いた後も弱含みの展開が続いた。前日の米株式市場が下落したことに加え、この日のアジアの主要な株式市場が弱含みの展開を示したことなど弱い外部環境が足かせに。また、弱い中国の経済指標も気がかり材料となった。

【中国本土】上海総合指数 3262.44 -0.93%
14日の中国本土市場は値下がり。主要指標の上海総合指数は、前日比30.79ポイント安(-0.93%)の3262.44ポイントと6日ぶりに反落した。

利食い売り圧力が強まる流れ。上海総合指数は前日まで5日続伸し、約2カ月ぶりの高値水準に達していたため、相場の過熱が意識された。第18期中央委員会第5回全体会議(5中全会)の開催を26-29日に控え、政策期待感でプラス圏(上海総合は最大0.43%高)に浮上する場面がみられたものの、結局マイナスで引けている。寄り付き直後に公表された9月の物価統計は、消費者物価指数(CPI)が前年同月比1.6%の上昇と事前予想に届かなかった。生産者物価指数(PPI)は予想と同じ5.9%下落となっている。

《NH》

 提供:フィスコ

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