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【市況】緩和期待が売り込みづらくさせる展開を意識/オープニングコメント


 15日の東京市場は売り先行から始まり、その後は底堅さを見極めながらの押し目を探る展開になりそうだ。14日の米国市場では、アジア・欧州市場の弱い流れのほか、ウォルマートの業績見通しの下方修正が嫌気された。NYダウは17000ドルを割り込んでおり、この流れからシカゴ日経225先物清算値は大阪比225円安の17715円だった。円相場は1ドル118円台後半での推移に。

 シカゴ先物にさや寄せする格好から、日経平均は前日に続いてギャップ・ダウンからのスタートとなろう。その後は前日の大幅下落の反動も意識されやすく、押し目拾いの流れも出やすいと考えられる。もっとも、断続的なインデックス売りが続いており、先物市場の動向を睨みながらの展開になる。

 また、米国ではウォルマートの下方修正が指数を下押す格好となったが、半導体SOX指数は大きく上昇している。サンディスクが身売り検討との報道が伝えられるなか、半導体関連への再編機運などが材料視されそうだ。

 その他、政府は10月の月例経済報告で現状判断を1年ぶりに引き下げた。日銀は月末に展望リポートをまとめる。その際に物価シナリオを下向きに修正することを議論すると報じられており、追加緩和政策への期待感が高まりやすい。緩和期待が売り込みづらくさせる展開を意識しておきたい。
《AK》

 提供:フィスコ

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