【通貨】今日の為替市場ポイント:ドル・円は119円前後で推移か、米国株続落でリスク選好の円売り抑制も
14日のドル・円相場は、東京市場では119円81銭から119円48銭で推移。欧米市場でドルは118円62銭まで下落し、118円80銭で取引を終えた。
本日15日のドル・円は119円前後で推移か。米国株続落や米長期金利の低下を意識して、リスク選好的な円売りは抑制される可能性がある。
14日公表された米地区連銀経済報告によると、大半の地域で労働市場がひっ迫しているものの、賃金の伸びは抑制されていることが確認された。市場関係者の間では、賃金上昇が抑制されている状況下で物価上昇は期待できないとの見方が少なくない。
ただし、失業率は依然として低下傾向にあるとみられる。また、リッチモンド連銀のラッカー総裁は「各月10万人の雇用でも、十分に成長を押し上げる」と指摘しており、雇用情勢が悪化しなければ、賃金上昇につながる可能性は高まるとの声が聞かれている。ドル高が米国経済に与える影響が懸念されているが、賃金上昇が予見可能となった場合、米国の金融政策に大きな影響を与えることが予想される。
《SY》
提供:フィスコ