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【市況】14日の香港市場概況:ハンセン指数は下落、世界経済の先行き不安が嫌気される


14日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比160.55ポイント(0.71%)安の22439.91ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が103.27ポイント(0.99%)安の10334.42ポイントと、そろって続落した。売買代金は722億6800万香港ドル(13日は798億9300万香港ドル)。

世界景気の先行き不安、昨夜の米株安などが重し。寄り付き直後に公表された中国物価指標で、生産者物価指数が予想通りマイナス5.9%と低迷したことも、企業活動が停滞しているとの懸念を強めさせている。

ハンセン指数の構成銘柄では、乳製品メーカー中国大手の中国蒙牛乳業(2319/HK)が4.4%安、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(1880/HK)が3.5%安、政府系港湾大手の招商局国際(144/HK)が2.9%安と下げが目立った。

H株金融セクターもさえない。不良資産管理大手の中国信達資産管理(1359/HK)が3.1%安、証券ブローカー中国大手の海通証券(6837/HK)が2.3%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(2628/HK)が2.6%安、商業銀行大手の中信銀行(998/HK)が1.4%安で引けた。


自動車関連セクターの一角も売られる。完成車メーカーの華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.5%安、吉利汽車HD(175/HK)が5.1%安、長城汽車(2333/HK)が3.0%安、ディーゼルエンジン生産のイ柴動力(2338/HK)が4.7%安と値を下げた。イ柴動力に関しては13日引け後、15年1~9月期の業績悪化を警告し、前年同期比での減益率が75~78%に達するとの見通しを明らかにしたことが嫌気されている。
【亜州IR】

《MK》

 提供:フィスコ

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