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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月14日

 14日の市場は日経平均が大幅続落。終値は前日比343円安の1万7891円で、今月2日以来7日ぶりに1万8000円の大台を割り込んで引けた。中国の景況不透明感と米主要企業の決算を嫌気して再び換金売りが膨らんだ。日経平均は終日売り物に押され、一時は下げ幅を400円まで拡大させる場面も。外部要因に振り回される状況は相変わらずだ。

 昨日の米国市場は中国の貿易収支の悪化を受けてダウ平均が8日ぶりに反落した。中国の9月の輸入は前年同月比で2割も減少。事前予想を大きく下回り世界景気の先行き懸念が再び意識された。米企業の四半期決算発表も本格化し、主力企業が個別で売られるケースも散見される。米国株は目先戻り一巡といった格好だ。さて、中国への懸念や米主要企業の決算への不安から東京市場は大幅続落。日経平均は再び1万8000円台を割り込んだ。先週の戻りで1万8500円のフシ目を抜けなかったためある程度の反落は予想されていたが、相変わらず中国景気への警戒感が強く、買い方も1万8000円辺りでは本腰で買えない様子である。また、一部では来月4日に上場するかんぽ生命やゆうちょ銀購入のための換金売り(受け渡し日ベースで15日までに売っておく必要がある)が出ているとの指摘も。4-9月決算の発表もこれからで、相場は今しばらく方向感の出にくい展開となりそうだ。個別では虚偽データを基に工事を行ったとされる三井住友建 <1821> がストップ安。米インテルの減収減益を受けて関連の東エレク <8035> などが売られている。(ストック・データバンク 編集部)

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