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【市況】センチメント悪化で短期的な値幅取り狙いの商いが中心に【クロージング】


14日の日経平均は大幅に続落。343.74円安の17891.00円(出来高概算24億3000万株)で取引を終えた。終値ベースでは10月2日以来、7営業日ぶりに18000円を割り込んでいる。米株安の流れからシカゴ先物清算値(18095円)にさや寄せする格好から続落で始まった。その後は心理的な支持線となる25日線や節目の18000円処での底堅さが意識されていたが、これをあっさり割り込むと、その後も断続的な売りに押される格好となっている。

米株安のほか、郵政グループの上場を控えているなか、取得のための資金手当ての動きとの見方もされている。インデックスに絡んだ商いが中心のため幅広い銘柄が下げており、東証1部の騰落銘柄は値下がり数が全体の8割を占めている。セクターでは鉄鋼が4%を超える下げとなったほか、ゴム製品、ガラス土石、機械、銀行、金属製品、非鉄金属、電気機器、鉱業、その他製品などの弱さが目立っている。

日経平均は25日線辺りでの踏ん張りに期待していたが、あっさりこれを割り込んでしまっている。直近のリバウンドに対する調整の範囲内ではあるが、センチメント悪化によって押し目買いは入りづらいだろう。米企業決算を見極めたいほか、郵政グループ上場に伴う資金手当ての流れが続くようだと、物色の流れとしては、材料系の中小型株などでの短期的な値幅取り狙いの商いが中心になりそうである。

《AK》

 提供:フィスコ

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