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【材料】世界的なビール業界再編が進行、アサヒ買収の思惑も浮上?

 世界的なビール業界再編は、日本のビール会社に買収懸念をもたらすとの見方が市場には出ている。ビール最大手のアンハイザー・ブッシュ・インベブ(ベルギー)は、2位の英SABミラーを買収することで合意した。買収金額は日本円で約13兆円と食品では過去最大のM&A(合併・買収)となる。この動きに対してSMBC日興は13日、「合併は衝撃的」としたうえで、「被買収リスクの高まりが企業体質の向上をもたらす可能性につながる」と指摘した。
 同証券では「ビールの国際再編は日本メーカーが買収される可能性に結びつく」と分析。ビール税改正機運が高まるなか、今後、日本でのアサヒビールの市場ポジションはさらに高まる可能性があるが、この動きは「高マージン企業を取り込みたい世界大手にとってアサヒを買収するインセンティブになり得る」と予想する。このなか、アサヒグループホールディングス<2502>は「迫りくる国際的なビール業界の再編のなかで世界戦略を進めるだけの頑丈なボディーを作り上げ高株価経営を推進せねばならない」としている。

アサヒの株価は15時現在3754円(▼12円)



出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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