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【経済】中国:家庭資産が世界2位に浮上、米国に次ぐ22.8兆ドル


中国の家庭資産が日本を超え、米国に次ぐ世界2位の規模に拡大した。2015年の家庭資産は、前年比で1兆5000億米ドル(7%)増の22兆8000億米ドル(約430兆4100億円)に上る。クレディ・スイス・リサーチ・インスティテュートが13日に発表した2015年版「グローバル・ウェルス・リポート」で明らかにされた。
富の分布は、世界首位米国が85兆9000億米ドル。円安の影響を受けた日本は3位に後退し、前年比15%減の19兆8000億米ドルに縮小した。
純資産5万~50万米ドルを保有する人を「中産階級」と定義した場合、中国ではその数が1億900万人に膨らんでいる。中国の中産階級数は、成人人口の11%に過ぎない。ただ、絶対数では世界最多の規模だ。中国中産階級の総資産は7兆3000億米ドル(中国家庭全体の32%)と試算されている。
全世界の中産階級は、2000年の5億2400万人から、2015年の6億6400万人まで15年間で27%増加。成年人口の14%を占めるまでに拡大した。エリア別では、アジアが3億300万人(成年人口の10%)、北米が1億500万人(同39%)、欧州が1億9400万人(同33%)など。
全世界の富は、リーマンショック前まで急ピッチに伸び続けてきた。ただ、2007年以降は増加率が鈍化している。
2020年の時点では、中国の家庭資産が36兆米ドル(2015年比↑58%)まで伸びる見通し。世界(345兆米ドル)に占める比率は10.4%(世界2位)に上昇すると予測された。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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