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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:東宝、竹内製作所、コーテクHD、ライト

■アークス <9948>  2,467円  +145 円 (+6.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 アークス<9948>が全体下げ相場に逆行して大幅高。同社は北海道と東北を地盤とする食品スーパー大手で地方の小商圏に重点を置いた経営戦略が奏功、M&A効果も発現して業容拡大が進んでいる。同社が13日取引終了後に発表した16年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結売上高は2517億5500万円(前年同期比10.3%増)、営業利益は69億2600万円(同6.3%増)と好調で、これを評価する買いを呼び込んでいる。

■東宝 <9602>  3,020円  +122 円 (+4.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 13日、東宝 <9602> が決算を発表。16年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比29.8%増の256億円に伸び、従来予想の205億円を上回って着地したことが買い材料。「バケモノの子」や「HERO」を中心に多くのヒット作を配給した主力の映画事業が収益を牽引した。4月に開業した「新宿東宝ビル」の賃貸収入が伸びたことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の343億円→370億円に7.9%上方修正。増益率が0.4%増→8.3%増に拡大し、従来の2期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■竹内製作所 <6432>  2,138円  +81 円 (+3.9%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 13日、竹内製作所 <6432> が決算を発表。16年2月期上期(3-8月)の連結経常利益が前年同期比63.4%増の97.4億円に拡大して着地したことが買い材料。米国や欧州でミニショベルなどの建機販売が好調だったことが寄与。原価低減に加え、円安による採算改善なども大幅増益に貢献した。同時に、期末一括配当を従来計画の14円→18円(前期は1→3の株式分割前で27円)に増額修正したことも好感された。前日は9日に発表した上期および通期業績の上方修正を受け、材料出尽くし感から9%超まで急落したが、本日はその反動による買い戻しが優勢となっている。

■コーテクHD <3635>  1,643円  +49 円 (+3.1%)  11:30現在
 13日、コーテクHD <3635> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の35億円→53億円(前年同期は61.6億円)に51.4%上方修正。減益率が43.2%減→14.0%減に縮小する見通しとなったことが買い材料。一部タイトルの発売時期を延期したことで売上は計画を下回ったものの、利益率の高いダウンロード販売やロイヤリティ収入が伸びたうえ、投資有価証券売却益の増加が利益を大きく押し上げた。

■ライト工業 <1926>  1,190円  +25 円 (+2.2%)  11:30現在
 13日、ライト <1926> が16年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の18.5億円→34億円に83.8%上方修正。従来の18.7%減益予想から一転して49.4%増益を見込み、2期連続で上期最高益を更新する見通しとなったことが買い材料。手持ち工事の順調な進捗や受注好調で、売上が計画を上回ったことが寄与。工事採算の改善も上振れに大きく貢献した。

■吉野家ホールディングス <9861>  1,505円  +27 円 (+1.8%)  11:30現在
 吉野家ホールディングス<9861>が反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、足元(前年同月比)、7月がプラス3%、8月がプラス15.4%、9月プラス5%と、3カ月連続増収と改善基調になっていることを受け、10月に西日本限定で行ったセールも好評だったとして、既存店売上に関しては明るい兆しがでてきていると指摘。今期業績は牛肉コスト低下もあり、会社計画上振れを予想し、16年2月期営業利益を41億円から42億円に(会社計画は30億円、市場コンセンサスは35億円)引き上げ。レーティングは「ホールド」を継続するも、目標株価を1400円から1500円に引き上げている。

■大東建託 <1878>  12,910円  +195 円 (+1.5%)  11:30現在
 大東建託<1878>が反発。13日の取引終了後、集計中の第2四半期(4~9月)連結業績について、売上高を従来予想の6805億円から6971億5500万円(前年同期比5.8%増)へ、営業利益を同461億円から590億9500万円(同12.0%増)へ、純利益を同311億円から403億2200万円(同14.6%増)へ上方修正しており、減益予想から一転して増益で着地したことが好感されている。下期に予定していた建設工事の前倒しを促進したことにより完成工事高が増加した。また、これに加えて、工事原価の高騰が当初想定よりも下回ったことによる完成工事総利益率の改善などが要因としている。

■OBC <4733>  6,090円  +90 円 (+1.5%)  11:30現在
 13日、OBC <4733> が16年3月期の経常利益(非連結)を従来予想の104億円→117億円に12.5%上方修正。従来の0.6%減益予想から一転して11.8%増益見通しとなったことが買い材料。マイナンバー制度の実務に対応した製品の販売が想定より伸び、売上が計画を11.1%も上回ることが利益を押し上げる。

■ファーストリテイリング <9983>  42,860円  +600 円 (+1.4%)  11:30現在
 ファーストリテイリング<9983>はしっかり。モルガン・スタンレー証券MUFG証券では、15年8月期決算の計画未達は、新フェーズに向けた「前向きな減損計上」と捉えるものの、投資家からの評価向上には、秋冬商戦での利益創出や米国の赤字縮小、デジタル・イノベーションでの具体的な成果発現を待つ必要があると指摘。当面は業界バリュエーション萎縮の影響受ける可能性があるとみて、レーティング「オーバーウエイト」を継続も、目標株価を5万7000円から5万2000円に引き下げ。なお、みずほ証券ではレーティング「中立」を継続、目標株価を5万5000円から4万3000円に引き下げている。

■PCデポ <7618>  859円  -157 円 (-15.5%)  11:30現在
 13日、PCデポ <7618> [JQ]が430万株の公募増資とオーバーアロットメントによる売り出しに伴う上限90万株の第三者割当増資を実施するほか、既存株主による170万株の株式売り出しを発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約13.4%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化が懸念された。発行価格は21日から27日までのいずれかの日に決定。最大で約45億円の調達資金については、30億円を設備投資に、残額15億円を拡販用の商品仕入れ代金に充てる。同時に、東証が11月5日付で東証1部または2部に市場変更すると発表したが買い材料視されなかった。

■パル <2726>  3,175円  -415 円 (-11.6%)  11:30現在  東証1部 下落率3位
 パル<2726>が続落。同社は13日の取引終了後、16年2月期の連結業績予想の修正を発表。売上高を従来予想の1195億4000万円から1175億1000万円(前期比8.7%増)へ、営業利益を87億7000万円から80億8000万円(同0.2%増)へ、純利益を53億6000万円から43億9000万円(同7.3%増)へ下方修正、これを嫌気している。円安によるコストアップや一部ブランドの不振などが影響している。

■エス フーズ <2292>  2,133円  -208 円 (-8.9%)  11:30現在  東証1部 下落率5位
 S FOODS<2292>が急反落。同社は昨日引け後、16年2月期第2四半期累計(3~8月)の連結決算を発表。売上高は前年同期比17.3%増の1201億7500万円に、営業利益は同4.1%減の39億5900万円となった。会社側では、国際的な農産物の逼迫と価格高騰の影響を受け、「引き続き厳しい経営環境にさらされた」としながらも、食肉等の製造・卸売事業に関し、豚の飼育を行う千歳の新農場もまもなく完成することから、豚肉事業の一貫経営体制が整うとしている。通期会社計画に対する営業利益進捗率は46.5%となっている。

●ストップ高銘柄
 新日本科学 <2395>  563円  +80 円 (+16.6%) ストップ高   11:30現在
 以上、1銘柄

●ストップ安銘柄
 第一中央汽船 <9132>  1円  0 円 (0.0%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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