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【市況】こう着感の強い中で中小型株優位の相場展開に/オープニングコメント


 14日の東京市場は、引き続きこう着感の強い相場展開になりそうである。13日の米国市場は下落。中国の9月貿易統計が不振となり、アジア・欧州株がほぼ全面安となったことで売りが先行している。中国の貿易統計については、前日の段階で鉱業などの弱い値動きが目立っており、織り込まれていると考えられる。

 しかし、米企業決算が本格化するなか、金融大手JPモルガン・チェースの7-9月期決算は純利益が22%増だったが、予想を下回ったことから時間外で下落している。半導体大手インテルについては、予想を上回っているが売りに押されており、手控え要因につながりそうである。医薬品のジョンソン・エンド・ジョンソンの決算後の弱い値動きなども慎重にさせよう。

 また、国内でも次第に決算が増えてくるが、前日の動きをみると決算発表で大きく下押す銘柄と急伸する銘柄がハッキリ表れている。短期筋の売買による日中の乱高下ではなく、一方向に大きく振れているため、結果をみるまでは動きづらく、こちらも見極めムードが高まりそうである。

 もっとも、前日の動きでは、個人主体による中小型株物色が活発であり、日経平均が200円を超える下げとなる中、マザーズ指数、ジャスダック平均、東証2部指数などはプラスだった。先物主導によるインデックス売買に振らされ難いこともあり、本日も中小型株優位の相場展開になりそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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