市場ニュース

戻る
 

【特集】テクノスジャパン Research Memo(4):先進企業とのIoT分野での提携が進む


■AI・IoT市場を牽引、東証1部昇格のテクノスグループ、先見性のあるビッグデータ戦略

(4) IoT分野における企業との提携

IT技術の進歩により、社会、産業界は多くの変革を遂げてきた。1970年代のVANの登場にはじまるITが基幹システムとして産業界へ浸透していった時代。その後のインターネットやモバイルの普及を通じてITの浸透が個人に深化し、現在ではCPS(Cyber Physical System)によるデータ駆動型社会へと移行している。

センサー技術、ウェアラブルデバイスの発展によるIoTやAIの進化など、ITの浸透があらゆるモノに行き渡り、データが付加価値創出の中核になる時代がやってきた。“ビックデータ経営”、自社内のデータのみならず外部の多様なデータを解析・活用して経営戦略に組み込み、新しい価値を創出するような経営手法が、これからの企業の優勝劣敗を制する社会が動き出す。

テクノスジャパン<3666>グループがこれまで成長してきた原点は、“先見性”にある。このような時代が来ることを数年前から予期し、このデータ駆動型社会に必要なビックデータ解析市場を今後の第2の主軸として準備を進めてきた。様々な取り組み、提携は既述の通りだが、新たな重要トピックスとしてZMP、日本マイクロソフト、セールスフォース・ドットコムとの提携がある。

ZMPとの提携は2015年4月に発表された。ZMPは優れた自動運転制御やセンシング技術を保有しており、日本ロボット学会や経済産業省から数々の賞を受賞している企業。今後、需要拡大が予想されているロボット市場においては、データ解析とセンサー技術の融合が不可欠であり、今回の提携が実現した。今後は両社の知見をもって自動車、物流機器、ヘルスケアの分野で人工知能プラットフォーム構築を共同開発する。

セールスフォース・ドットコムとの提携ではIoT分野における強力なパートナーシップを実現していくため、「Salesforce1_IoT ジャンプスタートプログラム(以下、Salesforce1 Platform)」にTDSMが参加、Salesforce1 Platformに蓄積される大容量データをTDSMが得意とする解析技術を通して、機器の遠隔監視やモニタリング、故障予知などネットワークを介したIoTデータ活用サービスに展開していく。日本マイクロソフトとの提携では、TDSM が持つ製品や高度な統計解析ノウハウとMicrosoft Azure(クラウドプラットフォーム)基盤を利用して故障予測分析ソリューションを提供する。

(執筆:フィスコアナリスト)

《HN》

 提供:フィスコ

株探からのお知らせ

    日経平均