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【経済】中国:人民元レート8連騰、中間値見直し後の高値更新


人民元の上昇が続いている。12日の中国本土(オンショア)対米ドルレート(CNY)終値は8営業日続伸。1米ドル=6.3230人民元で、前日比0.35%の上昇。上昇率は3月19日以来の大きさで、中間値の値決め方式を見直した8月11日以降で最も高い水準となった。
人民元上昇の背景にあるのは、米早期利上げ観測の後退に伴う米ドル安がある。加えて、国際通貨基金(IMF)の特別引出権(SDR)構成通貨への人民元採用期待も、人民元の支援材料となっている。
人民元の上昇を受け、「過度の先安感は後退した」とみる向きが少なくないが、「先安感の後退が、先高感の強まりを意味しているわけではない」と、人民元に対する市場予想が完全に強気に転じてはいないとの指摘は多い。それだけに、足元の上昇は調整の範囲内とみられている。

【亜州IR】

《ZN》

 提供:フィスコ

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