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【市況】NY株式:ダウは47ドル高、7-9月期決算への期待感


12日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は47.37ドル高の17131.86、ナスダックは8.17ポイント高の4838.64で取引を終了した。コロンバスデーの祝日で主要経済指標などの発表も無く、終日閑散取引となった。明日から本格化する7-9月期決算内容を見極めたいとの思惑から午後にかけて緩やかに上昇に転じたものの、軟調な原油相場や欧州株が嫌気され、上値の重い展開となった。セクター別では、公益事業やヘルスケア機器・サービスが上昇する一方でエネルギーや素材が下落した。

ストレージ関連のEMC(EMC)はPCメーカーのデルによる670億ドルの買収が報じられ、上昇。一方でEMCが約8割保有する仮想化ソフトウェアのヴイエムウェア(VMW)は買収完了時にデルの子会社業績連動株(トラッキング・ストック)としてEMCの既存株主に割当てられることが明らかとなり急落となった。ファストフードのチポトレ・メキシカン・グリル(CMG)は、情報部門責任者にスターバックス(SBUX)の元幹部を招聘したことが報じられ上昇。製薬大手のイーライ・リリー(LLY)は心臓疾患薬の開発を断念すると発表し、下落。原油価格の下落を受けて石油ガス生産会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)が軟調推移となった。

石油輸出国機構(OPEC)は世界的な原油供給過剰を受けてエネルギー投資の削減や米国での生産縮小が続き、余剰分が調整されていくことで16年のOPEC産原油の需要が拡大するとの見通しを示した。
《TM》

 提供:フィスコ

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