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【市況】<週末コメント> ─ 来週の相場展望 ─ 2015年10月9日

 今週の日経平均終値は18438円67銭、前週末比713円54銭高でした。

 日経平均の週間値上がり幅としては今年2番目の規模で、安値圏からのこうした大陽線示現は相場の流れが変わったことを示唆するものといえるでしょう。特に先週の下ヒゲの長い週足の翌週ということで、先週の安値が当面の底値となった可能性は高そうです。ただ、まだ漠然とした感が残るは、下げの震源地である中国から明確な好材料が出てこないためでしょう。この国の今年に入ってからの減速ぶりを考えると、目先景気の下げ止まりはあってもにわかに回復するとは思えないからです。政策が動けばいいのですがそれも音沙汰なし。米国景気も若干弱めとなっていることから、今夏まで描いていた楽観的なシナリオは修正せざるを得ず、秋相場として日経平均が戻っても1万9000円辺りが当初の限界となります。いずれ中国、米国の景気が持ち直せば2万円を超えて行く時も来るでしょうが、今はチャイナショックを整理する段階で、まだ2万円を語るには早いといえるでしょう。日経平均はまずは1万8500円、次は1万8700円台と、この先には抵抗ポイントがいくつか待ち受けています。一番大きい抵抗帯は1万9000円です。リバウンド相場としてはここが最大の難所で、上抜くには中国からの政策発動や日銀の追加緩和などが必要となってきます。(ストック・データバンク 編集部)

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