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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):DNC、東応化、ゴルドウイン、日清紡HD

■ダイキョーニシカワ <4246>  6,170円  +630 円 (+11.4%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 ダイキョーニシカワ<4246>が急反発。クレディ・スイス証券では、高付加価値樹脂製品はマツダ<7261>、ダイハツ工業<7262>を中心に堅調に拡大しているとみて、今期大幅増益を予想。自動車の軽量化ニーズが後押しする中長期成長に対する見方も継続し、17年3月期期以降も堅調な収益の拡大が見込まれると解説。16年3月期営業利益予想を146億円から160億円(会社予想137億円、市場コンセンサス149億円)に、17年3月期営業利益を162億円から176億円に上方修正。レーティング「アウトパフォーム」を継続、目標株価を6900円から7500円に引き上げている。

■東京応化工業 <4186>  3,705円  +340 円 (+10.1%)  本日終値  東証1部 上昇率2位
 東京応化工業<4186>が急騰。半導体フォトレジストのトップメーカーで、北米やアジア地域での需要を取り込んでいる。16年3月期は営業利益段階で前期比横ばいの133億円を見込むが市場では保守的との見方が強い。国内準大手証券では「同社の半導体レジスト製品群の成長性を評価する動きが強まっている。ここドイツ証券が強気の投資判断などで上値指向を強めていたが、直近はシティ証券が同社の投資判断を『中立』から『買い』に引き上げており、相次ぐ外資系証券の強気判断に乗じた短期資金の買いが旺盛」と指摘している。

■ゴールドウイン <8111>  5,440円  +455 円 (+9.1%) 一時ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率5位
 ゴールドウイン<8111>が急伸。同社は8日、Spiber(スパイバー、山形県鶴岡市)が世界で初めて開発に成功した人工合成クモ糸素材を用いたスポーツアパレル開発の皮切りとして、同社が国内で展開するアウトドアブランド「ザ・ノース・フェイス」での共同開発プロトタイプ「ムーン・パーカ」を発表。今後の商品展開などが期待されているようだ。なお、同社は9月8日にスパイバーとの事業提携および30億円の出資を発表している。

■ダイト <4577>  2,724円  +224 円 (+9.0%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 8日、ダイト <4577> が決算を発表。16年5月期第1四半期(6-8月)の連結経常利益が前年同期比40.8%増の10億円に拡大して着地したことが買い材料。政府による後発薬の利用促進を背景に、自社開発後発薬の販売や新薬の製造受託が好調だったことが寄与。高脂血症治療剤や消化性潰瘍剤などの後発薬向け原薬の販売が伸びたことも収益を押し上げた。

■田淵電機 <6624>  903円  +72 円 (+8.7%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 田淵電機<6624>が大幅高。同社は電源機器を主力に手掛け、太陽光発電分野への積極展開でも知られる。最近は政策的な支援の低下などもあって逆風環境が意識されるなか、国内太陽光発電向け需要の落ち込みが、株価の低迷に反映されていた。そうしたなか、9日付の日本経済新聞が「(同社は)2020年をメドに研究開発部門を現在の約3倍の1000人体制にする。主力の太陽光発電向けのパワーコンディショナー(電力変換装置)は大きな成長が見込みにくく、人員を増やして電源部品の開発を強化する」と報じた。開発人員を大幅に増加させて注力するのは変圧器などの電源部品で、「性能を改善するなどして自動車や衣料などの分野への納入を目指す」と伝えられていることから、この動きが収益構造の変革にもつながる材料として投機筋の琴線に触れたようだ。

■日清紡ホールディングス <3105>  1,549円  +94 円 (+6.5%)  本日終値
 9日朝、日清紡HD <3105> が子会社を通じてプラスチック製品メーカーである南部化成(非上場)を買収すると発表したことが買い材料。自動車用ワイヤハーネスやヘッドランプ周りのプラスチック製品事業を主力とする南部化成を傘下に収めることで、車載ビジネスの拡充を図る。需要拡大が期待される車載分野を伸ばすことで、プラスチック製品事業を精密機器事業セグメントの成長エンジンに育てる方針とした。発表を受けて、業容拡大による将来的な業績への寄与に期待する買いが向かった。

■ライト工業 <1926>  1,145円  +66 円 (+6.1%)  本日終値
 丸三証券が構成する「小型ストック銘柄」の銘柄入れ替え発表があった。新規採用銘柄に、ライト工業<1926>、タケエイ<2151>、エム・エム・エス<2175>の3銘柄を新規採用。現在の「小型ストック銘柄」は、ショーボンドHD<1414>、ダイフク<6383>、アニコムHD<8715>、ライト工業、タケエイ、エム・エム・エスの合計6銘柄になっている。

■アイシン精機 <7259>  4,625円  +215 円 (+4.9%)  本日終値
 アイシン精機<7259>が大幅反発。モルガン・スタンレーMUFG証券では、燃費規制、商品力の観点からAT多段化が加速しており、AT世界トップの同社は恩恵が大きいと指摘。選好投資増は15年度上期がピーク、来年度以降の利益成長加速を予想し、調整した現状株価は投資好機と判断。レーティングを「イコールウエイト」から「オーバーウエイト」に引き上げ、目標株価は6000円を継続している。

■アルパイン <6816>  1,605円  +74 円 (+4.8%)  本日終値
 アルパイン<6816>が大幅続伸。ただ、きょうは国内大手証券による目標株価の引き下げが確認されている。同証券は、欧州自動車メーカー向けなどで業績に減速感が生じており、フォルクスワーゲンの排ガス不正問題の影響などから先行きの不透明感も増していると指摘。開発費の想定上の増加なども踏まえ、16年3月期以降の業績予想を下方修正している。ただ、18年3月期以降の次世代車載システム関連事業の拡大や、強固なバランスシートを背景とした継続的な株主還元力には引き続き注目できるとの見解を示している。目標株価は2600円から1700円へ引き下げられたものの、レーティングは「ニュートラル」を継続している。

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