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【材料】大手不動産株の上昇目立つ、追加緩和期待とノルウェー政府系ファンド上陸が株価刺激

 三井不動産<8801>、三菱地所<8802>、住友不動産<8830>など大手不動産株の上昇が目立つ。10月7日の日銀金融政策決定会合では追加金融緩和は見送られたが、金利敏感株に失望売りは広がらなかった。マーケットの視線は展望リポートの出る10月30日の決定会合に向いているためで、それまでは金融や不動産など緩和で収益メリットを受けるセクターは追加緩和思惑を絡めた短期筋のトレードである“日銀プレー”が繰り広げられることになる。足もとの10年物国債利回りは0.3%台前半と今年4月以来の低水準にあり、不動産業界にとって資金調達環境にフォローの風は強い。
 一方、世界最大の政府系ファンドとして知られるノルウェー政府年金基金が東京でオフィスビル取得などに積極投資する動きが観測されている。東京都心部オフィス空室率は改善が続き、需要は一段とタイト化している状況下、既存ビルの老朽化進行と合わせ大規模オフィスビルの供給量も今後加速が見込まれる。世界最大の政府系ファンド上陸を契機に市況活性化が進み、大手をはじめとする不動産株の株価を強く刺激するシナリオも意識される場面だ。

三井不の株価は11時1分現在3511円(△54円)
菱地所の株価は11時1分現在2631.5円(△56.0円)
住友不の株価は11時1分現在4134円(△64円)



出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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