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【市況】ファーストリテを睨みながらの展開に/オープニングコメント


 9日の東京市場は買い先行の展開となろう。8日の米国市場では、NYダウ、ナスダックともに上昇。注目されたFOMC議事録では、低インフレ懸念で利上げ見送りが明らかになるなど、議事録の内容が好感された。これを受けてシカゴ日経225先物清算値は大阪比195円高の18295円となり、これにさや寄せする格好からのスタートとなりそうだ。

 ただし、買い一巡後はこう着が強まりやすく、SQ値が高く決まることで、これが上値抵抗として意識される可能性がありそうだ。18000-18400円辺りでのもち合いレンジ相場が続く可能性がある。

 また、指数インパクトの大きいファーストリテ<9983>は、2016年8月期は2ケタの増収増益を継続するとの見通しを発表した。連結営業利益は前年比21.6%増の2000億円を計画。市場コンセンサス(2270億円程度)を下回る。これを受けて売り優勢の展開となり、支持線として意識されている25日線を割り込んでくる可能性がある。

 さらに米国ではアルミ大手のアルコアの決算が発表され、こちらも予想を下回る結果を受け、時間外で弱い値動きをみせている。日米ともに今後本格化する決算を見極めたいとする流れにも向かいやすいだろう。まずは、ファーストリテの売り一巡後の動向を見極めたいところである。

 物色の流れとしては原油高を背景として資源・素材株のほか、AI、ロボットなどテーマ関連への循環物色になろう。
《AK》

 提供:フィスコ

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