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【市況】利益確定売り優勢か、期待外れの中国市場に失望


『米株式市場』

 7日のNY市場は上昇。商品価格の上昇や欧州・アジア株が軒並み全面高となったことで、買いが先行。午後になって原油価格が反落したことが上値を抑えたものの、昨日売られたヘルスケア・バイオセクターに買い戻しが広がり、堅調推移となった。ダウ平均は122.10ドル高の16912.29、ナスダックは42.79ポイント高の4791.15。

 グローベックスの米株先物は小安く推移しており、利食い優勢の展開になりそうだ。連休明け後の強い上昇が期待された中国市場の伸びの鈍さは、失望につながりそうだ。東京市場や香港ハンセン指数なども弱い値動き等も嫌気されよう。

 一方でアルミ大手アルコアの決算が予定されている。中国減速の影響等が表れているようだと、慎重姿勢が強まりやすいだろう。足元でリバウンド基調が続いていたこともあり、利益確定に向かわせる可能性がある。

 その他、G20 財務相・中銀総裁会議がペルーの首都リマで開催される予定となっており、中国経済の減速など世界経済の先行きが不透明な中、各国の対応方針に注目が集まりそうだ。また、前回開催時には国際通貨基金(IMF)のラガルド専務理事が利上げ決定に関して連邦準備理事会(FRB)に慎重な姿勢を求めたこともあり、米国の金融政策に議論が及ぶ可能性もある。

《TY》

 提供:フィスコ

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