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【市況】明日の株式相場見通し=3連休を前に手控え、調整未了感が残る

 あす(9日)の東京株式市場は、3連休を前に手控えムードが強まるなか、ポジション調整の売りが想定されることから日経平均株価は続落となりそうだ。第3次改造安倍内閣発足で政策期待はあるものの、現状では具体性に欠けていることから買い手掛かりとはなりにくい。さらに、16年3月期第2四半期(4~9月)の決算発表を下旬に控えて、業績下方修正への警戒感も浮上しはじめている。
 市場関係者からは「前日までの6日続伸で、日経平均株価は合計1392円も急上昇していたことを考慮すると、当然の一服といえる。ただ、下落幅が比較的小幅にとどまったことから、調整未了感が残ったようだ」との見方が出ていた。
 8日の東京株式市場は、前日までの6日続伸の反動もあり、利益確定売りに押された。一時、前日比プラスに浮上する場面があったものの、後場は下値模索の展開となった。日経平均株価終値は、前日比181円81銭安の1万8141円17銭と7日ぶり反落した。好決算を発表しながらも、一部のインバウンド関連銘柄が利益確定売りで下落したことが、投資家の心理を悪化させたようだ。
 日程面では、海外で国際通貨基金・世界銀行総会、米10月の穀物需給、ノーベル平和賞発表が焦点となる。(冨田康夫)


出所:株経通信(株式会社みんかぶ)

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