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【市況】<マ-ケット日報> 2015年10月8日

 8日の市場は日経平均が7日ぶりに反落。終値は前日比181円安の1万8141円だった。米国株の上昇を受けて序盤は小高く推移したが、ここまで6連騰してきた短期的な過熱感から、次第に利益確定売りに押され下落に転じてしまった。円相場がやや上昇したこともマイナスに。市場は売り買いともに決め手を欠く状態で、明日も見送り的な商状となりそうだ。

 昨日の米国市場は引き続き利上げ後退の流れをベースとした買いが入りダウ平均は4日続伸。一時は170ドル超えの上げを示現し、1万7000ドルに迫ろうかという場面もあった。世界的に金融緩和が長期化するとの見方が広がり下値不安は後退している。一方、東京市場も序盤こそ米国株につれ高したが、6連騰後ということと、日経平均のフシ目1万8500円を前にして買い方も慎重となり、中頃以降はマイナス圏に落ちての軟調展開となった。本日は第3次安倍改造内閣が発足したが、経済重視という割には相場の反応はなく期待度は低い。むしろ月末の日銀金融政策決定会合への関心が上回っており、売り方もそれまでは下値を叩きづらいところがあるようだ。寄り前発表の8月の機械受注は事前予想割れ。半面、国慶節(大型連休)明けの中国上海株は値上がりするなど材料は好悪それぞれが混在した。日経平均は目先の戻り一巡から下値1万8000円をキープできるかが当面のポイントとなるだろう。(ストック・データバンク 編集部)

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