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【市況】国慶節明けの中国市場に関心も、FOMC議事録控え動きづらく/オープニングコメント


 8日の東京市場は、こう着感が強いながらも、引き続き底堅さが意識される相場展開となろう。7日の米国市場では足元で大きく売られていたバイオ関連に買い戻しが広がり、NYダウ、ナスダックともに上昇。ただし、シカゴ日経225先物清算値は大阪比35円安の18345円だった。シカゴ先物の流れから、やや手掛けづらさが意識されやすい。

 ただ、米国ではバイオ関連のほか、自動車セクターの強さも目立っている。米VWの不正問題の悪影響を受けて足元で弱い動きが続いているが、TPP大筋合意のほか自動運転等の動きが活発化しており、こちらも見直しの動きが期待されやすいだろう。

 その他、中国は国慶節の連休明けとなる。中国が休場の間、ハンセン指数はリバウンドが続いており、8月以来の水準を回復。英ヘッジファンドでは、中国株が買いの好機との見解を示している。中国市場が上昇して始まるようだと、このところの資源・素材株物色にも弾みがつきやすく、他の中国関連への波及が意識されよう。

 一方で、米国では年内利上げ観測が後退しているなか、米連邦準備制度理事会(FRB)が公表する FOMC議事録(9月16日、17日分)に注目が集まることになりそうだ。その他、セントルイス連銀、ミネアポリス連銀、サンフランシスコ連銀総裁などの講演が予定されている。利上げに関する発言等が相場の方向性を変えてくる可能性もあり、明日のオプションSQを控え、動きづらくさせそうだ。
《AK》

 提供:フィスコ

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