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【経済】NYの視点:新興諸国資産や資源の買い場との見方も


世界経済や中国経済の鈍化で需要が減少する一方で、供給過剰で資源価格は下落基調にある。そんな中、米モルガンスタンレー社のストラテジストは7日付の顧客レポートの中で、10-12月期に向けて新興国市場の資産や鉱山関連株(miner stocks)の購入を推奨したことが話題となった。多くの投資家は依然として市場に悲観的な見方を維持しており、今後数週間、変動の激しい相場が継続したとしても、同社は10-12月期の新興市場や資源市場での力強い回復を見込んでいることを明らかにした。

この夏、中国の景気の鈍化が「ハードランディング」につながるとの投資家の脅威をあおり、世界中の金融市場の大きな変動につながった。新興市場の株式ファンドは14週連続で、ネットで資金が流出。規模では2008年の金融以降最大に達したと言われている。モルガンスタンレーによると、通常は10週連続の資金の流出は買いシグナルになるという。新興市場の安定した兆候は、投資家が再び資金を新興市場の資産に向けるカタリストになりうると指摘。資源価格が底入れした場合は、豪ドル、ブラジルレアル、カナダドルなど、資源国通貨も上昇に転じる可能性がある。

《NO》

 提供:フィスコ

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